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try! Swift Building Women Who Code in Tokyo #tryswiftconf Day2-4

Himi Sato

大学時代はドイツ語を専攻し、前職は危険物に特化した物流会社で国内輸送を担当していました。危険物乙種四類取扱者や毒物劇物取扱者の資格を持っています。しかしプログラミングに出会い、現在グローバルNPO「Women Who Code Tokyo」の Co-founderをしています。このカンファレンスで沢山の人達とお会いできる事を楽しみにしています。

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約2年間、私はWomen Who Code というコミュニティをここ東京で広げていきました。”Building”とは、コミュニティを形成することであり、コーディングすることであり、また自身のスキルを向上することでもあります。新しくて素敵なSwiftコミュニティを構築する為に、私が学んだ教訓を皆さんと共有できたら嬉しいです。

speakerdeck.com

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好きなモノはジャンルを問わず音楽、旅行、キックボクシング、そしてSwiftです。でも超Swift初心者です。

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私はテクノロジとは程遠い人生を歩んできました。

新卒で入った会社は危険物の国内物流です。その現場の大きなコンテナを見たことがあるでしょうか。あの大きさの車両を普段から運転していました。「危」と書かれた車、あれです。

珍しい資格を持っています。危険物乙種四類取扱者や、毒物劇物取扱者。国家資格ですが怪しげなものも持っています。

ガソリンスタンドには、危険物乙種四類取扱者が必ず1人必要で、全国何処のガソリンスタンドでも働けます。興味がある方はいらっしゃいますか?もしいたらQAセッションでお話しましょう。

そんな人生を送ってきた私ですが、今日は何を話せばいいでしょうか?

ここでトークタイトルのBuildingの意味についてお話します

  • コミュニティを形成すること
  • コードを描くこと
  • スキルを上げること

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私が携わる Women Who Code をご存じの方はいらっしゃいますか?

Women Who Code

womenwhocode.tokyo

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サンフランシスコに本部を置き、テクノロジ業界のすべての女性のエンパワーメントを目的としています。

それでいつも多くの女性の前で話すのですが、今日は男性が多くて貴重な機会です。

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東京には私の他に2名運営メンバーが居て、2年で60回ほどのミートアップを開催してきました。

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NPOなので、ホスト企業のおかげで開催ができています。ご協力ありがとうございます。

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何故こんな活動を始めたかをお話しましょう。

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ヘビーな話で、気分を害するかも知れません。

でも私にとって重要なターニングポイントです。公で話すのはこれが初めてで、自分自身への挑戦でもあります。

私は新卒で入社した会社で、3人から、別々にパワハラとセクハラを受けてきました。

その結果ご飯が食べられなくなり、食べられても吐いてしまう生活を数ヶ月送り、仕事ができなくなりました。

体重も10Kg減り、公共交通機関は使えず、スーツを着た男性の集団は無条件に恐怖の対象になりました。

結局退職し、未だにいろんな困難が有ります。

でも安心して下さい。皆さんのことは大好きです。そして、これまでのこととは、それなりに戦っています。

私は休職中にプログラミングに出会いました。

書いたコードは覚えていませんが、ナニコレ楽しい!と思ったのは覚えています。

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最初はSwiftではなくて、コードアカデミーなどのオンライン学習サイトで、HTMLやJavaScriptなどを学びました。

Wemen Who Code

それから Wemen Who Code を知りました。

でも日本になかったので、どうすればいいかメールしてみました。

そうすると、CEOが、じゃあ日本でやったら?と言ってくれました。

それで日本でキックオフイベントをして、それから、1ヶ月NYに滞在してミートアップに参加してみました。

意欲的に学ぶ女性や、その人達をサポートする企業があって、とても感激し、日本でもこれをやりたいと思いました。

みなさんが勉強会に参加すると、地域にもよるかもしれませんが、だいたい食事があるかと思います。私たちのミートアップでは、サポートしてくださる企業に、無料で場所、Wi-Fi、軽食とドリンクの提供をお願いしています。

日本ではボランティアの意識が海外とは違って、こうしたサポートを受けるのはまだ難しいかもしれません。

でも参加者に、食事と勉強を天秤にかけてほしくなかったのです。ご飯を食べずに来てほしくなかった。その大切さは、私が身をもって体験したことです。

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私たちの活動を少し紹介します。

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ラズパイとBlueMixでIoT、Pepperハッカソン、そしてデータビジュアライゼーションの勉強会。

これはJapanTimesに取り上げていただいて、米日本大使館と繋がり、ケネディ大使に会い、そこから多くの女性と出会うことが出来ました。

ある、そこで出会った人に、このサイトのアドバイジングなどしました

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このサイトの運営者は"変身願望"を叶えるという活動をしている人で、この右側の写真は私です。

今から(動画で)1分で男性になって見せます。

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www.youtube.com

私は男になれたでしょうか?

なぜSwiftなのか

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女子アプリハッカソン を昨年開催しました。

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女性特有のアイディアが飛び交いとても刺激的でした。

私が作ったのは "朝からキュンキュン目覚ましアプリ" です。時間になると自分の好みの声で起こしてくれるアプリです。UIがとても可愛いです。

この時はiOSアプリが開発できず、Webアプリケーションとして発表しました。でもネイティブでやりたかったのです。

そこでSwiftを、1ヶ月のコースで学習したり、オンライン学習サイトを利用したり、ミートアップでiOSをやっている人と相談して勉強したりしました。

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完成したものをお見せしたかったが、できているところだけ、お見せします。

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(さわやかな男性の声(年下の彼、という設定トノコト):あ、おきた?やったー!おはよう!!)

朝から情熱を持って起こしてくれる、修造系(松岡修造)もあります。

やってみて、超初心者の私から初心者へのアドバイスです。

なにかゴールを設けることだと思います。

私は他の言語で挫折したことが有ります。そのときはゴールを決めていなかったので、何のために勉強しているのか分からず、モチベーションが保てませんでした。

日本における女性エンジニアを取り巻く環境

日本は女性エンジニアは11〜16%

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テクノロジはすべての人が恩恵を受けるのに、テクノロジの分野で働いているのはこれだけというのは、女性にとって業界の悪いイメージが有るのでしょうか?

結婚や出産で、女性はキャリアを中断させる人が多いです。会社に通えないから、とキャリアを諦めている人が多いのではないでしょうか。

これをテクノロジで解決できないかと考えています。

Women Who Code はどんな人も迎え入れてきました。勉強会に行っても男性ばかりだったという人も居ます。

いきなりアメリカには追いつけないですが、まず走ることから始めています。

そして、初めて言語に触れてみる人が参加できる場として、(誰でも参加できるような?)カンファレンスがもっとあれば良いなと思います。

開発経験や業界の経験などで壁を作っていたら、新しい発見がない、発展がない、そしてそうしたコミュニティは廃れてしまうと思います。

この言葉はご存じですか?

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人間万事塞翁が馬

私が経験してきたことは良くないことだったかもしれないけれど、おかげでここに立っています。

人生は何が起きるかわかりません。今日お話したことがSwiftコミュニティ形成になにか役に立てば幸いです。

そしてこのような機会を与えてくださった、そして協力を頂いた皆さんに感謝します。

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QA

男性としてどのように手伝えるでしょうか

メンターとして、男性の方が経験を積んでいる場合が多いので来ていただけると非常に嬉しいです。次のミートアップにぜひいらいして下さい

www.meetup.com

女性が少ない業界で姉と妹が技術者をしています。姉は福岡です。東京でやっておられるようですが、もし姉に紹介するとしたらどのように関われるでしょうか

とても素晴らしい家族ですね。日本全国に活動が広がれば良いと思っているので、もし姉さまがやってくださるならCEOに連絡しますので、はじめるためのアドバイスをしたいと思います。

コミュニティの形成と維持で苦労されたことはなんでしょうか

私も良いアドバイスがあったら聞きたい。こういう団体があるよということを知ってもらわなければ始まらないので、知ってもらうことに一番苦労しました。スポンサー企業を募る時も、最初は大変苦労しました。バックグラウンドがないので賛同してくれる会社は少なくて、維持していくのは、情熱、続けていくんだという気持ちがあれば継続していくと思います。

iOS Meet Up は5,6年間開催されているそうです。最初はそんなに集まらなかったと思いますが、今は1000人以上のコミュニティだと思います。なので、めげずに続けることだと思います。

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