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スマートコントラクトの実社会適用と得られたインサイトの共有 | BlockChainJam2019 02 #BCJ2019

落合 渉悟 氏

Cryptoeconomics Lab Co-founder/COO

全てのスマートコントラクトブロックチェーンに使用可能なL2開発フレームワークであるOVM、およびPlasma開発で世界的に注目を集めるCryptoeconomics LabのCo-founder,COO(同社リサーチャー部谷がCTO就任)。技術理解はさることながら、経済・国際秩序などにも広い見識を持ち、CELの高い技術力をどこに投下することで成果が最大化されるかについて全面的な責任を持つ。

「スマートコントラクトはビジネスと相性が悪い」という意見を聞いたことはありませんか? Layer2技術の研究で知られるCELから落合がスマートコントラクトの実社会適用についてお話します。 2020年におけるエンタープライズ案件の傾向や、ついつい陥りがちなアンチパターンなどを取り扱いながら、 みなさまのビジネスにスマートコントラクトをどのように取りいればいいのかの参考例をご提案いたします。

スマートコントラクトの実社会適用と得られたインサイトの共有

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思想的な話をしてきたが、今日は実務的な話をしに来ました。もうブロックチェーンはこういう話をしてもいいだろうと思います。

パブリックチェーンとマスアダプションにこだわってやってきました。

当時プライベートチェーンを使うことをリスクだと思っていた。

パブリックチェーンを起業に適用しようとするとアレルギー反応のように合わないんじゃないかということが多い。

その中でなんとかパブリックチェーンでやろうという努力の結果。

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「インフラ業界の規模で考察すると、スマコンでしかできないことが見えてきた」

Dappsとかみんなに使ってもらえるのもいいのだけど

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Plasma CHAMBERを作ってきた。

DEXサンプルをDEVCONで発表

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TezosにPlasmaをくっつけるなども。

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Layer2やっている人間をほぼ全て集めてミートアップ開催したりした。

Plasmaはセキュリティを重視する。

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ハッカーはお金があるところを狙う。

最初は良くても大きくなると狙われる。セキュリティが一番大事。

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51%攻撃=Ethereumと同じ硬さ、65万TPSいける、ガスがいらない、ファイナリティ200ms〜で可変

Ethereum経済圏でトークン全部使える、L1 agnostic HLF, Tez, Polka etc

中部電力さんとやった

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お金を誰かが預かっているという状況をつくりやすいまま

BRP=バランスレスポンシブ

日本の太陽光パネルは南に集中している

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需給バランスが崩れると電力は止まる。

需給バランスを保つのはすごく大事。

その役割を電力会社が担っているが、業界最先端では一般家庭でこれを頑張ろうという動きもある。これは取引所。取引所を電力会社が作ろうとすると大変なのでそんなところで弊社が役に立つ。

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TEEログ

プライバシーを考慮した位置データ

位置情報のハッシュをブロックチェーンに記録する。改ざんされていたら分かる。こういう仕組みを使うと改ざんされていないことが革新できるデータを作れる。

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テスラのワイパーデータで雨が局所的に降っているか分かる。

痩せることに賞金をかけてダイエットするサービス

弁当やをYouTubeをライブ配信で回転が良くなって弁当の値段が下げられた。誰がどこにいたかのデータはこれから記録されてしまう。誰でも誰がどこに要るか分かるとセキュリティ上危ない。プロジェクトのキーマンがどこを歩いているとか。誰がアクセスできるのか、改ざんされにくいアクセスコントロールリストとかにも使えるのかなと思う。

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より高速なNFTゲーム

L1のファイナリティが早いとL2のPlasmaのファイナリティも早くなる。PlasmaはL1の性格で変化する。

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L2が高速化すると、VR上のソードアート・オンラインみたいな面白いものもこれから出てくるんじゃないか

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メガベンチャーが銀行を持つ、RBCはカナダ最大の銀行だがクリプトの取引所を持つ。

銀行が取引所を自分で持つんじゃなくてDEXとつなぐとか、決済システムを持っていないがステーブルコインとブロックチェーンを使うと決済できるよねというニーズも2020年にあるだろう

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物件は遊休資産。昼間の居酒屋とか。

NFTで所有権を細かくいじることで、時間帯ごとの所有権を実現してみるなど

将来のL1の可能性

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担保効率を改善した抑止力を併用したプログラマブル金融

不動産は担保にかけている間に住めるしお金も借りられてハッピー

クリプトは、お金なのにお金を預けて割り引かれた文借りられるのはあんま意味ないんじゃないかというのがある

ではインフラ企業がCompoundを実装したら?

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担保をもっと効率よくしたい

借りることができるのは電力会社や携帯電話会社を使っている人のみ。返さなかったら使えなくなる。

そうすると借り手がいるから課すことができるというP2Pではなく、リクイディティプールにお金が溜まっているからかせる借りられる

偶然の一致に依存しない形でできる。

リアルなライフライン企業を埋め込むというのはあり得るんじゃないか、2020年より先だと思いますが。

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スマコンでVCを作ると...?

DAOの基礎研究と法学的ハックでうまれた

THE LAO

リスク限定的な自立分散組織

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分散じゃない。リスク限定的。

多数決の結果投票先がきまるが、嫌だったらお金を取り出すことができる。リスク限定可能。

Open Lawがデラウェア法に適用するようにしたもの。

日本ではこれできない。デラウェアは法務局のAPIがある。日本にはない。

それHyperledgerでよくない?

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TPS全然出ない

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Web2はアプリがいっぱいある

Web3は産業がプロトコルになる。

手のひらにアプリがいっぱい乗るんじゃなくて、プロトコルの上に産業がのってくる。

そう考えると、産業がプロトコルに混ざってくると市場規模でかいかもというのがちょっとわかってもらえるかもしれないと思います。