事前に頂いていた質問に各プロジェクトから答えてもらいます。
どうやってマネタイズするのですか?
ALIS
顰蹙買うかもしれないが、考えてません。
マネタイズ考えてDAppつくるとうまくいかない。それは今考えなくてもいいように、お金を集めるためにICOやっているので、直近のマネタイズは考えていない。
本当に何もできないかというとそうではないと思う。優良な人とコンテンツが集まる場所ならマネタイズはなんだって出来ると思うので、今は広告張ったりなんてことは考えない。
Primas
会社の利益は考えていない。われわれは非中央集権型の会社なので、会社自体がプロジェクトをもつというより、コミュニティの一人ひとり、エンジニアたちが、みんなでプロジェクトを一緒にするという形でやっている。最終的にトークンの価格が上がるなど。
Steemit
僕も知らない。この前のミートアップで質問した人がいるが、明確な回答はなかったとのこと。報酬がST(配当金)とキャピタルゲインかなと思っている。
だいたいマネタイズを考えていない、非中央集権とのトレードオフというか、どのように運営していくのか今後も注目したいですね
システムのどの部分にブロックチェーンを使っていますか
Primas
我々のプロダクトはすべてブロックチェーン上にあります。Ethereumというパブリックチェーンを使っているが、性能があまり(スケール問題)よくない、Gasコストがかかるので、我々はEthereum上にセカンドレイヤーを用意して、その上にアプリケーションがあります。Ethereumを使ってトークンを発行したり管理しているが、後はコンテンツのメタデータを書き込むという部分でブロックチェーンを使っている。
ALIS
トークンを発行するところにしか使っていませんというのが現状。将来的にはもっと活用しようと思っている。
システム構成だけお伝えすると、プライベートチェーンを併用しています。Ethereumのパブリックチェーンとプライベートチェーンをつかっている。なぜかというと、Ethereumが速度が問題になっているが、解決するための研究開発は進んでいて、1年か2年すれば出てくると思うので、それを信じてEthereumを使っている。
コンテンツはブロックチェーンに乗せる必要はなくて、信頼スコアなどを先に載せていくんだろうなと思っている。乗せたら簡単に変えられなくなるので、そこはしっかり考える。いまはトークンの配布だけ。
トークンを発行することによるビジネス観点のメリット・デメリットはなんですか?
steemit
すごく難しいところだが、トークン発行だけなら、発行者が信頼できなければ詐欺になりかねない。信頼をいかに担保するか。それができれば資金調達が出来るし、steemitではインフレ率を投票で決める。
そういう事ができるが、それができなかったら参加者がいなくなっちゃう
ALIS
メリットは、価値と報酬を紐付けられるので今までできなかった事業開発が出来る。
一方デメリットは、日本は税制法律ともにがちがちになりそうなので後で大変なことになるかもしれないリスクが有る。相当覚悟を持ってトークンを発行しないと辛い目に合いそう。
Primas (※中国やシンガポールに拠点がある)
トークンがなければコミュニティのセルフマネジメントが出来なくなると考えている。そこが最大のメリットだと考えている。
システムの中でトークンを使ってPrimasのノードを運営したりアプリの中で使ったり、いろいろ使うシーンが有って、トークンがなければ成り立たない。
なぜブロックチェーンである必要があるんですか
ALIS
非中央集権的な社会を信じているからですね。パブリックとプライベートがあるが、僕らはパブリックに賭けている。
スケーラビリティやセキュリティのために非中央集権的を犠牲にするプロジェクトがあるが、僕たちが無くなっても動き続ける仕組みを作りたい、それはブロックチェーンでしかありえない。
Primas
ブラウザの開発をしていて、コンテンツの発行主体や拡散管理の機能があるので、AIや機械学習を最初は使った。そのなかでブロックチェーンがソリューションだと思っていて、分散型とトークンエコノミーによって、他の仕組みではできない部分が大きいと思っている。
steemit
もともとつくった人は、ダック(自立型企業)を作りたいと行ってsteemitを作って今もEOSを作っている。インフレ率も自分たちで決めることが出来るという可能性。
steemitで面白いのは、自分の記事がそのまま残るのが、怖い部分でもあるが、面白い部分でもある。書く上での自浄作用。サーバーの契約が切れても残る。遺言みたいな。。記事だけじゃなく動画も。誰にも侵されない、評価として残るのはいいことだなと思う。
steemitは全文がブロックチェーンに記録されるので、変なことを書いたら残り続ける。これはブロックチェーンじゃないとできないことかなと思いますね
では、会場、登壇者同士で質問など3つほど
ALISに質問です。トークンの用途は今後どうするか
steemitみたいに、トークンを得て使い先が法定通貨との交換だけかと思うが、自律経済圏として出口に使えるところが必要かと思っていて、なにか別の決済手段や価値との交換ができるようになる構想はありますか
それがなければ多分やっていない。まず理想的には、既存の円と交換できない経済を広げていく、それから、既存の経済圏で出来ることをトークンでやる。2つ考えている。
本当は前者が良い。円で出来ることをしてもどこをついても袋小路になる。なんでトークンじゃなきゃいけないの?って。あと円と交換すると、トークンエコノミー同士の醜い争いが始まる。それ、中央集権じゃない?と思う。みんなで分散的な社会作ろうよって言い始めたのに、金持ってれば勝てるみたいな世界になってしまう。
だから価値が今まで出なかったもの、30年間ゴミ拾い続けてきた人が報われて欲しい。じゃああなたにICOコンサルやりましょうみたいな価値交換ができたらいい。コミュニティでの共存。
正直なコンテンツを書いて、評価をもらえるのはどこのプラットフォームですか
正直にコンテンツを書くとして、長期的にちゃんとビジネスになるプラットフォーム。 (steemitはコアメンバーの評価に依存していないか)
steemit
参加者の属性に左右されやすいし、出来上がったヒエラルキーの逆転は難しいと確かに思う。 ジャンル特化のコミュニティが出来上がってきて、それがより良いコンテンツで競う場になれば。
新しく再挑戦してまだ報酬を狙えますか?
それはいけると思います。
Primas
steemitをご存知の方は知っているかもしれないがsteemitパワーというのがある。
我々のプラットフォームではコンテンツそのものが評価されるようにしている。この人が今日いい記事を書いて高く評価されたとして、明日作ったコンテンツがいいものかどうかは保証がない。プラスアルファ、この人が調子に乗ってどこかの記事をコピペして、既存の信頼によって報酬を狙うとしたら、我々のシステムの中には報告というシステムが有る。誰かが手を上げてくれると、審査する。今は私達が管理しているが、将来はそれも分散化した評価システムにする。 そしてそいういうことがあると、悪い記事を書いた人は評価が下がって、記事を書いても評価されなくなる。
ALIS
あまり他社サービスと比較するというよりは、みんな仲間だと思っているので、自分たちのところで各理由というところでお話しようと思う。信頼の可視化で人のつながりをなめらかにする。格差をなくしたい。記事で賭けば稼げるから書くという目的じゃなくて、それが結果としてついてくるのはいいけど、記事を書くと、信頼情報が溜まっていく、フィードバックがある。というのが溜まっていって、それが結果現実世界を買えることになるのがいいと思っている。
あの人はICOについて詳しいんだ、ブロックチェーンにこんなに評価が溜まってる、みたいな。
そういう世界を一緒に実現したい人はうちで書くのがいいと思います。
好きな分野を長期的に書くなら相性が良いだろうということですね
はい