田原 弘貴 氏
turingum株式会社 - 取締役
2017年東京大学在学中にブロックチェーンに関わる学生団体東京大学BitPenguinを設立し、自身もライターやエンジニアなどとして活動。同年、中小企業診断士を取得し、財務面や事業戦略などのアドバイスも行う。2019年、創設者の一人としてEnigmaプロトコルに関わる研究開発会社であるturingum株式会社を設立。ツイッターアカウントはなまはげ(@_namahagesan)。東京大学大学院情報学環に在学中。
日本で初めてenigmaの研究開発を専門とするturingumの事業ビジョンやenigmaへの考え、enigma普及に向けた活動をご紹介します!
日本初のenigma専門企業turingumのビジョンと活動
今回は先ほどありましたEnigmaについて日本初となる専門企業turingumの活動、どういう事が可能になるか我々の見解をお話します。
日本初のエニグマ特化研究開発企業。
僕もそうですし、先ほどお話した橋本も弊社所属です。
なぜそれほどエニグマが重要と考えているか。
ブロックチェーン業界のゲームチェンジャーになると思っています。
秘匿計算可能なコントラクトであるシークレットコントラクトはEthereumレベルの威力を秘めていると我々は考えています。
なぜEthereumはブロックチェーンの歴史の中でここまで取り上げられているのか
ビットコインは電子通貨のデータに対して公共性を与えました。
そしてその公共性を電子通貨のデータだけでなくて様々なデータや処理に与えたのがEthereum。
猫やヒーローがお金になって価値になるのか。ポケモンのゲームと違って、Ethereum上のゲームにお金がつくのはこの公共性。
Ethereum上に1個しか無いことが全体に知れ渡っているから、価値がある。
データ処理に公共性と価値を与えたのはスマートコントラクト。
Enigmaは秘密のデータや処理に、公共性と価値を与えます。
秘密のデータと公共性は一見すると矛盾している。
なぜ秘密のデータに公共性が必要なのか。
価値のあるデータは、多くが秘密とされているデータです。
仮想通貨の需要は大きく取引が占めているが、取引の履歴やポジションは明かしたくない。
商品の購入履歴や個人情報も明かしたくない。
一方でこのデータは正しいという真正性が非常に重要。
個人情報、あるいはアイデンティティにおいては、個人のIDは、例えば免許証の番号やマイナンバーの番号、住所名前電話番号によって個人のIDデータは定義される。 ただ、個人のIDにとって大事なのは、マイナンバーカードの情報を明かすことや、電話番号を明かすことではなくて、自分が実在する人間であり、銀行に二重登録していないということであって、マイナンバーカードのデータとかを開示する必要はない。
私がそんざいするということや、登録されているマイナンバーカードの中身は正しいことを証明する必要はあるが、中身を開示する必要はない。
秘密のデータの真正性を保証し、これは私のデータだということを示すことは大事。
遺伝子データを開示したくはないが、データを提供することで社会的に価値が生み出されることはある。
秘密のデータであっても公共性をもたせることは非常に重要である。
我々は、Enigmaによるイノベーションを日本に広めていくことをミッションとしている
Enigmaを日本に広めるために研究開発と開発環境の整備をする。
Enigmaを一般に使ってもらえるようなシステムの研究開発
まだテストネットさえローンチ前だが、公開されているキットやツールを使ってプロトタイプ開発を進めている。
半数以上がCollectiveに加盟している。Enigmaに関する日本語ドキュメントの整理、Enigma Developer Guildの運営をしていこうと考えている。
公式チュートリアルドキュメントの和訳、開発者が気軽にファウンダーなどと質問できる開発者フォーラムがあるが、開発者フォーラムの重要トピックを発信していこうと考えている。
また普段から開発しているので、独自に情報を発信することで、開発しようとしたら日本語で情報がまったくないということがないようにしていく。
Enigma Developer Guild
入退会自由なコミュニティ、デベロッパーの情報交換ができる場を作る
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