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Cosmos vs Polkadot | BlockChainJam2019 18 #BCJ2019

モデレーター

落合 渉悟 氏

全てのスマートコントラクトブロックチェーンに使用可能なL2開発フレームワークであるOVM、およびPlasma開発で世界的に注目を集めるCryptoeconomics LabのCo-founder,COO(同社リサーチャー部谷がCTO就任)。技術理解はさることながら、経済・国際秩序などにも広い見識を持ち、CELの高い技術力をどこに投下することで成果が最大化されるかについて全面的な責任を持つ。

パネル

木村 優 氏

株式会社LCNEM - CEO,CTO

22歳、株式会社LCNEM代表取締役CEO, CTO。15歳からC言語によるプログラミングをはじめる。物価水準の貨幣理論 (Monetary Theory of the Price Level)提唱者。Cosmos SDK JSを開発。

渡辺 創太 氏

Stake Technologies株式会社 - Founder

アメリカ、シリコンバレーのブロックチェーンスタートアップChronicledに就職。帰国後、Stake Technologiesを創業、Polkadot、Substrateのオープンソース活動に従事。ブロックチェーンの切り開く次世代のWebであるWeb3.0が主な関心事。慶應義塾大学経済学部、東京大学大学院工学部ブロックチェーン共同研究員。

Cosmos vs Polkadot

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Cosmos SDKつかってチェーンの受託開発など

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ブロックチェーンをつなげるブロックチェーン、Polkadotをつかっている

木村:僕らは回し者ではなくてただのポジショントークです

渡辺:ビットコインとイーサリアムみたいなもんだと思ってください

木村:開発者のひとりということで

ステーブルコイン

木村:Kavaがでたところ。Cosmos SDKで作り出して、IBCとよばれる別のチェーンにトークンを送る機能を使ってCosmosにつながっていく。こういうものがある。Kavaで作ったドルペッグコインを別のチェーンで使うことになる。

落合:コラテラルの種類は

木村:トークンを担保にする。よく言われるオーバーコラテラル問題がある。Daiは100を超える担保が必要。これと同様の問題がつきまとっている。そしてマルチコラテラルの循環参照。ステーブルコイン同士を担保に入れると気づいたらいつの間にか無価値になっているということも起こりうる。法定通貨担保型をCosmos SDKでうちでやろうとしていますし、無担保型も経済学的に動くことはCosmos上で作ることは可能。

落合:Polkadotは

渡辺:Polkadotでなぜステーブルコインが大事か。Ethereum上でステーブルコインがあるが、Dapps間でのやり取りに重要。Polkadotとかのブロックチェーンをつなぐブロックチェーンにステーブルコインがある意味は、日本円とアメリカドルで日本人がアメリカに言ったときに日本の口座にお金がありながらアメリカでクレジット決済ができるように、異なるブロックチェーン間のステーブルコインが非常に重要になるというのが今までのイーサリアムとの違い。Polkadotがローンチしていないのでブロックチェーンがつながっていない状態だが、将来ビットコインを担保に

落合:インターオペラビリティがあるチェーンでDEXがどの様になるのか

木村:板管理はセントラライズで高速に。SwapはDEX専用チェーンが作られてそこでなされていく。ということが書かれている。このような中でDEXチェーンというのの誰もが自分でコピーして起動できる、ただこの参入障壁は板管理。つまり板管理が寡占状態で競争がなされていて、DEXは誰でもできるが板を持っている主体がDEX専用のチェーンを運営していく形になろうかと思います。板管理が中央にならざるを得ないので、DEXのチェーンが、設計的には全然パーミッションレスにできるのだが、板管理が中央でどこまで分散化する意味があるのか、(全部聞き取れず???)

渡辺:PolkadotはChainXというのがあってビットコインをコラテラルに入れてChain Xトークン発行してそれが流動性トークンになってほかのEtherとかと交換できる。Polkadotにつながるすべてのチェーンと交換できるようになる。香港とかシンガポールなど、いろんな人々が行き来してリソースが集まるところが金融で栄える。Polkadotがいろんなチェーンを結んでいろんなトークンを交換できるとニーズがあると思う

落合:一旦中央にデポジットするタイプとチェーンをまたぐタイプとあると思うんですけど

木村:いわゆるIBC通信でDEX専用チェーンに一旦持ってきて取引すると見ています

渡辺:一回デポジットしてコンファメーション待って変えるというのが必要。サブストレートがブロックチェーンを作るフレームワーク。アイディアにわせて実装できる。違う形のDEXの実装ももしかしたら可能だと思っている。

落合:DEXチェーンの使用依存で取引体験は変わると思ってよいか

木村:公式が何かしら提携すると思うが少なくともTendermintでCosmosHubと同じレベルで提供するだろう、IBCは分離可能なので、他のコンセンサスを使ったDEXチェーンがIBCに対応して出てくることもあるだろう

渡辺:DEXのファイナリティはチェーンに依存する。Ethereumを作った人たちに中心的な部分が作られている。ビジネス要件のハードフォークが起きない。コンセンサスアルゴリズムの変更にハードフォークがない。PoWをPBFTに変えようとかいうことがシームレスにできるのがサブストレートがイケテルと思っている理由。

木村:CosmosとPolkadotは本当は競合ではない

渡辺:デベロッパ視点ではEthereumでつくるかPolkadotでつくるか、toCがネットワークエフェクトがあるからEthereum、toBがプライバシー要件などでPolkadot。Cosmosは?

木村:どこにも属さない不思議ちゃんだと思う