株式会社メルペイに入社しました。ブロックチェーンやります。

8月に株式会社はてなを退職し、9月から株式会社メルカリに入社しました。出向という形で、株式会社メルペイにて働きます。9/3が初出社でした。

niwatako.hatenablog.jp

Blockchainのソフトウェアエンジニア職です。当面は調査・研究などをしていると思います。

先生、六本木ヒルズのゲートを通れました!

六本木ヒルズがオフィスです。六本木ヒルズといえば、ライブドア事件が起きた高校生時代、クラスの仲間とライブドア社前で記念撮影をしようと乗り込んだのがいい思い出です。

でも入り口にゲートがあって、アポも社員証もないと入れないんですね。想定の範囲外でした。

d.hatena.ne.jp

門前払いなんて悔しかった。これが格差が、これがヒルズ族かと思い知りました(※こういうアホなやつが来ないようにゲートがあるのだと思います)。

先生、お元気ですか。苦節12年、あの日僕を阻んだゲートを、僕はいま通れるようになりました。

ブロックチェーンエンジニアに転生しました

退職したら追悼されました。iOSエンジニアのniwatakoは死んだ。生きているうちに追悼されるとは思っていませんでした。

yutailang0119.hatenablog.com

こんな記事を書いてもらえて嬉しいです。誘った本人が居なくなってしまって申し訳ない。京都に友達が増えて嬉しかったし、一緒に飲みに行ける日本酒派が増えて嬉しかった。

仕事も、入社してくれたおかげでいいものが完成したと思ってる。チームでみんながお互いにちょっとずつ設計をアップデートしていって最終形態になっていく過程は最高の体験だったと思う。

こんな立場ですが、これからもどうか仲良くしてもらえたら、嬉しい限りです。

#niwatako追悼式典

#niwatako追悼式典 というハッシュタグが登場したり、追悼にあたってなんだか大勢の人が集まってくださいました。

追悼式典を開催してくれた id:yutailang0119 、そして参加してくださった皆様、本当にありがとうございます。

転生してブロックチェーンエンジニアになりましたが、異世界のniwatakoもどうかよろしくおねがいします。

なにをするのか 〜分散台帳開発部の様子(merpay Block Party -blockchain meetup #1 より)〜

こんなところで働きます。

当面は調査・研究などに取り組みつつ、ブロックチェーンが普及した時代にどのような形で事業ができるのか考えていくことになりそうです。

なぜブロックチェーンなのか

1人の友人と2冊の本がきっかけでビットコインのトレードを始めて、調子に乗ってオルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の取引に手を出し大損して、反省して勉強しているうちにアプリケーションエンジニアとしてブロックチェーンの面白みに気づいてしまい、とうとう転職、という経緯です。

投資(投機)対象として面白い と思うまで 〜仮想じゃない、これは暗号だ〜

2017年4月ごろ、友人と会った時にビットコイン投資でめっちゃ儲かっているという話を聞きました。

そんなに儲かるのかと衝撃を受けつつ、怖かったので本屋に行って 仮想通貨とブロックチェーン (日経文庫) を読むなどして一体ビットコインは何なのかを調べました。この本では歴史や背景、ビットコインを作ったサトシ・ナカモトの思想などを知ることが出来ます。

そしてまた、ちょうどiOSのApp Transport Securityまわりで暗号について興味があった頃で、手元に暗号技術のすべてがありました。この本の最後に、すこしだけブロックチェーンについて技術的に解説している部分があります。これによって「仮想通貨」という漠然とした正体不明のものが、エンジニアとして「暗号通貨」という技術的背景を持ったものに見えるようになったのでした。

ここまでで、2009年のマウントゴックス事件のときには 得体の知れないポイント的なものを物好きが取引している というイメージだったビットコインの印象が塗り替えられ、 なるほどビットコイン、面白そうじゃん、と思うようになりました。

業務スーパーレトルトカレーを食べて節約して、ビットコインを買う生活 が始まりました。

調子に乗って大損するまで 〜98%の資産が9割なくなった話〜

最初は204,000円と206,000円の間の値動きみたいなを bitFlyer Lightning で一晩中眠れずに見守るみたいなことをしていましたが、ちょうどこのころ放っておいてもなんとかなる相場で、だんだん調子に乗っていきました。

ビットコインで儲かった、と言ってきた友人はビットコイン以外の仮想通貨、いわゆるオルトコインを買い始めていて、ビットコインよりも大きく利益を上げているようでした。

調子に乗っていたので、 今度は技術的背景を調べたりせず、「出遅れて損はしたくない」という勢いで真似していろいろ買ってみました。 良くない。

その結果、 ある仮想通貨を頂点で掴み、その後もう一度上昇する日を信じてひたすら買い足しながら、ひたすら下がって資産をすり減らしていくということをしていました (最後は損切りしたのですが、年末・年始に元の価格まで戻っていたので最悪でした)。

節約して捻出したお金を全部仮想通貨にしていたので、98%の資産が仮想通貨で90%の含み損、みたいな状態 です。

やはり、よく分からないまま盲目的に買うのは良くない、と考えてビットコイン以外の仮想通貨というのがどういうものなのか調べ始めます(懲りてない)。

2017年7月ごろ、ビットコインの分裂騒動の最中で良い情報を発信している人を探して行き着いた人々をTwitterでフォローして、まともな情報が入ってくるようになったのも、この後につながっているかもしれない。ありがとう分裂騒動。

アプリケーションプラットフォームとしてのブロックチェーンの魅力に気づくまで 〜WebサーバーのAPI叩いてる場合じゃねぇ〜

スマートコントラクト本格入門―FinTechとブロックチェーンが作り出す近未来がわかる を読んで、ブロックチェーンの上で通貨の交換だけではなく、アプリケーションも実行できることを知りました。

ブロックチェーンに書き込まれたプログラムは、誰にも止められない、改ざんできない、誰にでも状態を確認できるというブロックチェーンの特性をもつことになります。

これは言ってみれば 人間に対して第三者的に、空中に契約(プログラム)が存在して、人間のアクションに対して自動的に契約が執行されるという、いままでのアプリケーションの世界あるいは運営者・利用者という関係とはちょっと違う世界 が広がっています。

これは人間にとって新しい体験、新しい経済が誕生する可能性であるのとともに、IoTなど、機械などでも価値交換と契約を自動的に行えるネットワークを形成できるという可能性でもあります。

そして、それを人々が使うインターフェースは個人がいつでも持ち歩いていてネットワークに繋がっているスマホが担うのだろうな、と思ったのでした。 スマートフォンアプリケーションエンジニアとして、これはWebサーバーのAPI叩いてる場合じゃねぇ と思ったのが2017年の秋口です。

東京に来るまで 〜クレジットカードの残枠がなくなる〜

ブロックチェーンをやりたいと思うようになったものの、当時そんなことができる会社はあまりなさそうでした。まだそのときは「自分はこっそり未来に気づいてしまった。いつかやりたいな。」という気持ちだったと思います。

冬頃から会社の面談などで漠然と「ブロックチェーンに興味がある」と話すようになりました。多分何いってんだこいつ、と思われていたと思いますが、どんなものなのか、何ができるのか、真剣に耳を傾けていただけたと思っています。社内勉強会で発表したりもしました。

余談ですが、年末年始に実家に帰って、そのうちブロックチェーン仕事にしたいんだよねぇ、というと、家族全員に必死で止められました。

2018年に入ると、ちょくちょく社外でもブロックチェーンの話をするようになっていき、あちこちで京都でブロックチェーンの勉強会やりたい、と言ってまわり、3月にはBlockchain勉強会 in Kyoto - connpassが立ち上がります。関西の方、いまもやっているのでぜひご参加ください。

2018年4月、Beyond Blocks Summit Tokyoという大規模カンファレンス(?)が東京でありました。これに7万円ぐらいのチケット代を自腹で払って参加します。はてな京都オフィスに勤務していたので京都からの往復含めて10万円ぐらいかかりました。せっかく高いお金を払って東京に来たので、ブロックチェーンをやってる会社があれば話を聞いていこうと思い、Wantedlyで「ブロックチェーン」や「Solidity」と検索して出てきた会社を訪問したりしてみました。これで、何社か本気でブロックチェーンに事業として取り組むところが登場していることに気づきます。

もうこの頃にはビットコイン投資ではなくて自己投資の額のほうが大きくなっていました。主に東京で開催されるブロックチェーン関連の勉強会に参加するための交通費です。家も会社徒歩3分の9万円から、3駅のシェアハウス4.5万円に引っ越していました。引っ越しはメルカリアッテで手伝ってくれる人を呼んで4000円で済ませるという超絶節約生活状態でした。

2017年5月、ついにクレジットカードの残枠がなくなったので東京オフィスへの異動を願い出ました。あわせて、そろそろブロックチェーンをやりたいという相談をしました。

転職するまで

6月、東京オフィスへの異動が叶い、東京の実家に帰りました。

7月、会社との相談を重ねた末、自身が今後ブロックチェーンに取り組む場の選択として、転職という結論に至りました。

このあたりはとても感謝しているとともに、いままでお世話になったにもかかわらず、とても申し訳ないと思っています。はてなはとてもいい会社です。ぜひ退職エントリにもお目通しください。

なぜメルペイに入ったのか

※この文章は入社前の段階の個人の考えを記載したものです。社内の情報、入社後の仕事は知らない状態で考えていたことです。会社の見解・計画を表すものではありません。

メルカリのCtoCやシェアリングといった事業領域はブロックチェーンと相性が良いと思っています。そして、メルペイという決済事業を持って、そこにブロックチェーンの入り口を用意できるならば、多くの人々が日常的にブロックチェーンに触れる世界を作ることができるのではないかと考えています。

人々が日常的にブロックチェーンを触ることができる世界の先に、スマートコントラクトによって、従来実現できなかった契約や、従来相対して取引が成立し得なかった利益集団同士の間に経済を実現し、よりよい(メルペイのミッションから言葉を借りるならば、"なめらかな")社会が実現できたら面白いなと思います。

知人を経由して門を叩いてみたところ、採用の口があるようだったので応募してみました。

採用情報

もしご興味のある方がいらしたら、こちらをご覧ください!

私はブロックチェーンのアプリケーションレイヤーに興味がありますが、もちろんチェーンや暗号学に興味がある人も居ます。取引所もトークンエコノミー時代の鍵になるはずです。さまざまなレイヤー、領域で調査・研究開発を行っていて、さまざまな仲間を募集しています。

メルカリ・メルペイでやってみたい事があると思ったら、ぜひ応募してみてください。ご応募の際は、niwatakoのブログを見た、と書いていただけると嬉しいです。

採用一覧に書いてなくても、「自分はこういうことしたら良いと思っているのだが、そういうポジションの採用していませんか」と突っ込んでいくの大事だと思いました。まずは軽くお話などもウェルカムです。Twitterなどからご連絡ください。

さいごに

ほしいものリストはこちらです

9/9が誕生日でした!! ✧。ヾ(。・ω・。)ノ゙。

日本インターレジャーユーザ会(Interledger Users Japan)meet up#2 に参加します

日本インターレジャーユーザ会(Interledger Users Japan)meet up#2 に参加します。今回は日本と世界のDLT(分散台帳)接続技術の最前線!がテーマです。

※この記事はブログ枠での参加に伴い、事前告知として投稿しています。

iuj-meetup2.peatix.com

Interledger Users Japan というのはこちら。

Interledger Users Japanは、ブロックチェーン等の分散台帳技術の相互接続に関する理解や、ビジネス活用に関する情報共有と創発を目的とした日本独自のオープンコミュニティです。日本を中心に活動しますが、世界のインターレジャー開発コミュニティと連携をしながら、技術・ビジネスの発展に貢献します。

2番めのセッション、「ブロックチェーンの課題とその乗り越え方」で登壇される斉藤さんは、HashHubカンファレンスの暗号通貨、ブロックチェーンの限界とその先でもパネラーとして登壇されていて、どうすればコストがかからず(計算リソースを使いまくるマイニング競争ではなく)改ざんされにくいブロックチェーンを作れるか、という視点で、古文書モデル(履歴交差)を挙げられていました。

古文書モデルというのは次のようなものです。

コストと関係ないものでどうやって改ざんすることが難しく出来るか。

古文書モデルというのは、ある古文書が、より新しい古文書から参照されるからあったかもしれない、ほかからも参照されているとあったかもしれない、参照モデルで存在を証明していく。

IOTAのタングルは一つの空間の中でそういうことをするので攻撃しやすいと思っているが、攻撃を避けるためには、アプリケーションごとにプライベートなチェーンを持っているだろうから、それらを無関係なところと交差させる。

おそらくこのあたりの話が聞けるのだと思っています。

この話、ビットコイナー反省会のYoutubeでも一度話されていたことがあるのでまだ聞いたことがない人はこちらからどうぞ。

www.youtube.com

チェーン間の連携の必要性は、マイニングコスト問題やスケーラビリティ、アプリケーションの特性に合わせてチェーンを選択可能にする、などいろいろな観点から必要性がありうるテーマだと思っています。

ほか、富士通研究所の方の話も聞いたこと無いなーとおもったので行ったみたいと思った次第です。

セッション詳細

「Update of Interledger Protocol(インターレジャープロトコルの最新事情)」30分

Mr. Adrian hope Bailie(南アフリカからビデオコールで参加)

Provide an update on the growing Interledger (now almost 20 nodes) and Codius host (over 500 hosts) networks showing some demos of how to deploy a Codius contract and make and receive payments using Interledger.

成長中のインターレジャー(現在はほぼ20ノード)とCodiusホスト(500ホスト以上)のネットワーク上でのデモプレゼンテーションおよびインターレジャーを使用したCodius契約の展開、送受金方法の説明

ブロックチェーンの課題とその乗り越え方」30分

Beyond Blockchain One 一般社団法人ビヨンドブロックチェーン 代表理事 斉藤賢爾氏

ビットコインとともに発明されたブロックチェーンは、 何者によっても改変できない記録を維持する方法を提供するとされ、 金融の枠組みを超え、様々な応用可能性が取り沙汰されています。 多くの実証実験や分析を経て、この技術の課題や限界が明らかになってきていますが、 それら課題や限界を乗り越える新たな技術も提案され出しています。 この講演では、ブロックチェーンの技術やそのガバナンスの課題・限界を明らかにした上で、その乗り越え方について聴衆とともに考えます。

「異なるブロックチェーンの安全な連携:コネクションチェーン」30分

富士通研究所 藤本真吾氏

ブロックチェーンは非中央集権、高可用性、改ざん不能といったデジタル資産の信頼性を担保する特長を持っているため、金融・流通など様々な分野での活用が期待されています。しかし、ブロックチェーンの種類は増える一方で、市場の分断が発生しています。当社では、今後ブロックチェーン同士のデータ交換や連携のニーズが高まってくると考え、異なるブロックチェーンを安全につなげるセキュリティ技術「コネクションチェーン」を開発しました。コネクションチェーンの技術を使うことで、利害が必ずしも一致しないプレイヤーが複数参加する電子商取引市場の推進や、 電子商取引に伴う対価の支払いなど、契約自動化が実現できます。本講演では当社のブロックチェーンの取り組みとコネクションチェーンについてご紹介いたします。

パネルディスカッション 25分

登壇者:斉藤賢爾氏・藤本真吾氏・ツインズなおきこと渕上直樹氏 ファシリテーター:町浩二

インターレジャーの技術的な課題と現実的なユースケースについて

iuj-meetup2.peatix.com

興味のある方はぜひご参加を!

株式会社はてなを退職します。iOSじゃなくてブロックチェーンやります。

株式会社はてなを退職します。 8/10(金)が最終出社日でした。8/31(金)が退職日になります。 はてなでは主にiOSエンジニアとして2015年11月から2年10ヶ月働きました。

これからはブロックチェーンに注力します。次の会社は決まっています。

現在は東京に居ます。8月末までの間は時間があるので、もしよければランチのお誘いなどいただけると嬉しいです!

あとオススメの英語勉強方法を募集しています。

iOSDC 2018 登壇 のお知らせ

はてなでの最後の役目はiOSDC Japan 2018 (iOS開発者のカンファレンス)での登壇です!なので、ぜひ聞きに来てください〜!!

developer.hatenastaff.com

スマホアプリエンジニアだから知ってほしいブロックチェーンと分散型アプリケーション」と題して、2018/08/31 13:30〜 Track Cにて30分お話しさせていただく予定です。

数年以内に、皆さんのうちの何割かは、WebやクラウドAPIを叩くのではなく、ブロックチェーンを叩くアプリケーションを開発するようになるでしょう。そして皆さんのうちほぼ全員が、そのようなアプリケーションを利用するようになるでしょう。

分散型アプリケーションクライアントとしてのiOSアプリの未来を、実際にブロックチェーンサイドとクライアントサイドでプログラムを見ながらご紹介します。

はてなのおもいで

はてなでは主にiOSエンジニアとして働きました。素晴らしい環境・事業・仲間がそろった会社だと思っています。友達にも、はてな合ってるな、絶対やめないだろ、と言われたりしていました。自他ともに認める入社してよかった会社です。

ブロックチェーンに挑戦してみたくなってしまってこのような運びとなりましたが、自信を持っておすすめできる会社なので、よかったらぜひ、採用情報 - 株式会社はてなを覗いてみてください!

思い出ダイジェスト

  • 学生時代以来の京都へ
  • 20時ぐらいに振り返ると人が少なくてビビった
  • 入社2営業日目で、飲んでいたら終電を逃し、本部長宅に泊めていただく
  • 開発合宿に猫のきぐるみをかぶって参加
    • 写真が社内Slackに絵文字として登録された
  • 上場を経験する
  • WWDC2016に参加
  • iOSはてなブックマーク「まわりの話題」実装に関わる(現在は提供終了)
  • Perlを書いてサーバーサイドも開発した
  • iOSエンジニア・サーバーサイドエンジニアの集大成として新規プロジェクトに取り組めた
  • クリエイティブを支える世界とその世界の人々の情熱に触れることができた
  • はてなのWebコミュニティ運営の姿勢を学ぶことができた

思い出つらつら

学生時代以来の京都へ

前職では東京勤務でしたが、はてなスマートフォンアプリケーションエンジニアはほとんど京都にいます。せっかく肩を並べて働ける機会なのだからと、喜んで京都勤務にしました。

入社2営業日目で、飲んでいたら終電を逃し、本部長宅に泊めていただく

大阪に親戚の家があったので、最初はそこに住んでいましたが、入社していきなり終電を逃して本部長宅に転がり込むという失態を犯したので、反省してすぐ京都市内に引っ越しました。東京と比べて家賃が安かったので、つい無駄に広い家に住んで、クイーンサイズのベッドで一人で寝るなどしていました。

余談ですが京都の街は、人が多すぎず、道が広くて、電車も混まない。ちょっと歩けば心地よい河原があって、四季折々楽しめるスポットがある。はてな京都オフィス付近は人気学区なので、会社徒歩圏内で広い家に住んで良い環境で子育てしたい人におすすめです。ただし観光シーズンの混雑に巻き込まれるとヤバイ。地元に拠点があることを活かして観光客に勝ちに行くか、家でおとなしくしているのが良いと思います。

京都にいる間にちょうど同世代の結婚ラッシュが到来、大学が京都だったので関西で式を挙げる人が多く、この時期に京都にいてよかったです。結婚式3次会後に終電をなくした人々が我が家になだれ込んできて夜を明かすというイベントも発生して、学生時代を思い出して楽しかったです。広い家に住んで良かった。学生時代近くに住んでいて仲良しだったグループのカップルが結婚して、その証人になるという実績も解除、なんだか幸せな気持ちになりました。

美味しい日本酒にも巡り会えました。蒼空神蔵がおすすめです。

上場を経験する

入社翌年には上場し、実家から電車で広告を見た、と電話がかかってきたときはなんだか嬉しかったです。電話?LINEだったかもしれない。まぁいいや。入社当時は家族に「株式会社“はてな”に行く」と話すと、祖母から「あんた自分が行く会社の名前も分からないのかい」と言われていたので、大きな進歩を感じました。

WWDC2016に参加

人生初のWWDCに参加させていただいて聖地巡礼が叶いました。ちょうどApp Transport Securityの必須化が発表された年で、現地から書いた記事が多くの方々のお役に立ったようで良かったです。結局ATS必須化は延期されましたが。

京都に行っても東京の勉強会にも出張でよく参加させてもらいました。実家が関東なので、一度東京に来たらしばらく滞在していろいろなところに顔を出していて、東京のiOSエンジニアの皆さんにはそんなに「niwatako居なくなったな」感が無かったと思います。

iOSはてなブックマーク「まわりの話題」実装に関わる(現在は提供終了)

GoogleとかTwitterのようなサービスに憧れていて、インターネットで情報を発信したり、いろんな事を知ることができて、地球の裏側の人の日常がリアルタイムに覗けるとか、そういうことが世界を変える、もうちょっと控えめに言っても、人々の世界観を広げることが出来ると思っていて、次は、そういうことに挑戦したいと思っています。

こう言って(株式会社アスタリスクを退職します | niwatako$ より)はてなに入ったのですが、「知る」「つながる」「表現する」で新しい体験を提供し、人の生活を豊かにする というはてなのミッションはまさにやりたいテーマでした。

社会学部の人間として、まわりの話題機能はとてもおもしろい試みだったと思っています(“弱い紐帯の強さ”の実践)。こうした取り組みに1エンジニアとして関われてとても良かったです。提供終了してしまいましたが...。

Perlを書いてサーバーサイドも開発した

iOSだけでなく、PerlでのWebアプリケーション開発にも挑戦させていただき、小説や漫画を届けたり投稿したりするプラットフォームにも関わることができました。

BtoCのWebサービス運営に長い歴史があり、たくさんのノウハウがあるだろうと思っていたはてなで、実際にWebサービスでユーザーコミュニケーション機能を開発することに携わり、企画やデザインの考え方に触れることができたのはとても良かったです。やはりここには知見があった、と感じました。この手で作ったConsumer Generated Mediaサービスの仕組みが動いて実際に人々がやり取りするのを実感できたときは感無量でした。

iOSエンジニア・サーバーサイドエンジニアの集大成として新規プロジェクトに取り組めた

iOS、Web、API開発を経験したところで、新規アプリ開発プロジェクトの初期メンバーとなり、クライアントアプリからAPIまで設計に携わり、あとからJoinしたメンバーと共に完成まで作り上げていくという理想的な経験の広げ方・ステップアップをさせてもらえた気がします。入社してプロジェクトにJoinしてくれた id:nakiwo さん、 id:yutailang0119 さん、おかげさまで無事リリースすることが出来ました。ありがとうございます。入社していただけてとても嬉しかったです。最後に素晴らしいチームで仕事をさせていただけたなと思っています。ちょうど id:yutailang0119 が入社半年を振り返った記事を書かれているので良かったらこちらもご覧になってください。

yutailang0119.hatenablog.com

クリエイティブを支える世界とその世界の人々の情熱に触れることができた

また、小説、漫画サービスの開発ということで、出版社の方々の近くでお仕事をさせていただき、作品が出来上がる裏方でこんなにクリエイティブを支えるためにいろいろなことを考え、新しい作家が育つ土壌を守ろうとしている人達がいるのか、と恐れ入りました。商業娯楽に対して厳し目・否定的な家庭で育ったのですが、携わる中で尊敬の気持ちが大きくなっていきました。

自分はエンジニアとして、何を作るかやそのサービスの意義が重要だと思っています。漫画村がイケイケだった頃、チームのみんなで「漫画村を滅ぼすぞ!」なんて言いながら最高の漫画ビューワーを開発するべく取り組んでいて、社会正義のために技術力を発揮できるのはとても良いなと思いました。

はてなのWebコミュニティ運営の姿勢を学ぶことができた

はてなでは、あらゆる職種の人がインターネットを愛し、インターネットをより良くしようと考えていると感じています。はてなでは、自分の技術は良いことに使える・使われる、という確信を持てるのが、自分にとっては一番良いところだと思っています(もちろん、至っていない部分や、負の側面もあると思います。少なくとも、最初から悪どく、とにかく金を巻き上げるようなものを作らされたりはしない、という意味で)。

在職中にはDMCAの乱用とされる問題やキュレーションサイト問題などがありました。はてなに入ったことで、プラットフォームを運営する側に立って世の中を見たり、古からインターネットを良くする活動をされてきた方々にまで視野が広がり、今のインターネットの治安が最後は人の手で守られていることも目の当たりにしたように思っています。私も高校生の時に下らないブログを作って必死でSEOかけていた時代があります。申し訳ございません。インターネットを動かす仕組みの根幹には人々の善意がきちんと宿っていて、その意志こそがシステムを動かしているのだな、と実感しました。

これから挑むブロックチェーンのスマートコントラクトは、基本的には管理者的な人間が介在せずに自律的に機能するエコシステムを設計していく世界ですが、いまの世の中が一体どれほど人間の手によって善良さを保っているかを思い知ることができたのは、後で振り返った時にとても重要な経験になっているだろう、と予感しています。

思い返せばはてなに入社したときはSwiftが書けませんでした。Perlもやったし、設計や型システムの使いこなし、プラットフォームの知識やライブラリの使い方も学ばせていただき、エンジニアとしてとても成長できたと思っています。ユーザー向けサービスの運営についても様々なことを学ばせていただきました。3年弱という短い期間になってしまいましたが、はてなで働くことが出来て本当に良かったと思っています。ありがとございました。

株式会社はてなではスマートフォンアプリエンジニアを募集しています!

採用情報 - 株式会社はてな

iOSエンジニアとして働くにはとても快適で素晴らしい環境でした!

美味しくてバランスの良いランチが毎日出てきて、おやつがぱくぱくできて、自動販売機はボタンを押すだけで飲み物が出てきて、親に胸を張って見せられるプロダクト(だと自分は思っている)の開発に携わることができます。

日々の都合(宅急便が来るので家にいたい、警報が出た、役所に行く、早く上がって遠方の勉強会に行きたい、子供が熱を出した...etc)による勤務時間の調整から、人生レベルのワークライフバランスまで、非常に柔軟に働ける環境だと思っています。

design.hatenastaff.com

そして最高の仲間がいます。古のiOS(iPhone OS)時代から名をとどろかせてきた伝説級のエンジニアたちがいて、Swiftコミッターと肩を並べて働けるのは日本国内で株式会社はてなだけ!!

みなさんもぜひ一度入社してみてください!

最近入社した id:yutailang0119入社半年レポートはこちら(再掲)。

ご興味ある方はまずはお気軽にランチにいらしてください。東京オフィス(表参道)に来ていただければ、京都のメンバーとも、テレビ会議で一緒にランチできます!

↑東西ランチの様子↑