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【翻訳】(開催案内)4/4-4/6: Blockchain Governance Initiative Network Block #5 meeting (Virtual Tokyo, Japan): 持続可能な開発と社会・経済デザイン

訳者まえがき

  • 忙しい人のための手続き・確認リンク一覧
    • BGIN Block #5 (Virtual Tokyo, Japan) 4/4-4/6 参加登録
    • BGIN Block #5 大予習大会 3/29 22:00-23:00
      • サイト内掲載のZoomリンクから参加

「BGIN」は、ブロックチェーンコミュニティの持続的な発展のため、すべてのステークホルダーの共通理解の醸成や直面する課題解決に向けた協力を行うためのオープンかつ中立的な場を提供するために設立された国際的なネットワークであり、日本の金融庁も参加しています。

www.fsa.go.jp

BGINは、普段はワーキンググループに分かれて隔週などでオンラインでディスカッションを重ねながらドキュメントの作成を進めています(オープンなGithubやGoogle Documentなので誰でも編集に参加できる)。

年に何回か総会が開催されますが、次回、第5回の総会(Block #5)は、4/4-4/6の3日間に東京がホストとなって開催されます。参加対象者は開発者、事業者、消費者、市民、その他ブロックチェーンエコシステムに興味のある方など、すべてのステークホルダーです。

bgin-global.org

コロナのため、バーチャル開催でオンラインですが、日本時間に開催されるのでJSTで生活する人間も参加しやすい機会です。

というわけで、本編も開催案内も英語なのですが、開催案内を翻訳しました。

暗号資産交換業規制を担当する日本の金融庁、各国金融当局にトラベルルールの導入を求めている政府間会合のFATF(マネーロンダリングに関する金融活動作業部会)、エルサルバドルにおけるビットコインの法定通貨化を支援することを表明している中央アメリカ経済統合銀行(中米経済統合に関する一般条約に基づき加盟諸国の経済の発展と統合を目的とする5ヶ国間の国際銀行)の関係者など、今現在の暗号資産を取り巻く環境の変化に直接関わっている人々が集まり、講演やパネルディスカッションを行います。パネルディスカッションは双方向で参加者が質問を投げることもできるようです。

無料で参加できるので是非参加登録いただき、日本から国際的な議論にたくさんの参加があれば良いなと思っています(そう言っている自分が英語できないんですけど...)。

なお、日本向けに3/29 22:00-23:00にて「大予習大会」が開催される予定で、私はスピーカーとして参加しますので、よろしければこちらにも皆様ぜひご参加ください。

bgin-global.org

また、BGINのワーキンググループの活動には誰でも参加できるので、関心を持った方は、各ワーキンググループのメーリングリストへの参加登録やGithub、Google Documentへのコメントを行ってみてください。

bgin-global.org

第5回総会(ブロック#5)の目指すもの

BGIN #5は、デジタル経済ネットワークのガバナンスに焦点を当て、個人の声を届けることを続けています。主なテーマは、持続可能な開発、社会経済デザイン、金融の安定、倫理、そしてすべてのステークホルダーのためのBGINコミュニティの成長です。

参加対象者

  • 開発者
  • 規制当局者
  • 事業者
  • 消費者
  • 市民社会
  • アカデミア
  • その他、ブロックチェーンエコシステムに興味のある方ならどなたでもどうぞ

参加登録 (無料!)

現在、BGINの活動への参加は、総会(ブロック)への参加も含め、無料となっております。登録ページよりご登録ください。

プログラム

開催日

2022年4月4日~6日 月~水(日本時間) 【時差】

1日目 4月4日(月) - 3時間

日本時間9時~12時 =UTC12時~15時=EDT20時~23時(4月3日現在)

2日目:4月5日(火)

  • セッション1および2 - 2.5時間
    • 日本時間午前8時~午前10時30分 = EDT午後7時~午後9時30分 = UTC午後11時 (4/4)~ 午前1時30分
  • セッション3および4 - 1時間
    • 17時~19時(日本時間) = 3時~5時(米国東部標準時) = 8時~10時(協定世界時

3日目:4月6日(水) 3時間

日本時間午前9時~午後12時 =UTC午前12時~午前3時=日本時間午後8時~午後11時(4/5)

1日目と3日目は、連続した3時間となっています。

2日目は、国際的なパネリストや参加者に配慮し、2部構成となっています。

第1日目(4月4日(月)午前9時~正午、日本標準時

セッション1:開会プレナリー

時間:日本時間午前9時(4/4)=UTC午前12時(4/4)=EDT午後8時(4/3)

  • BGINの紹介
  • ブロック#5会合の概要
  • 今後のワーキンググループ/タスクフォースの議論の概要

セッション2:新たなトピックに関する招待講演

時間:日本時間午前9時45分

  • 暗号資産の国家レベルでの導入について(仮題)
    • Lord Fusitu’a, 腐敗防止世界議員機構(GOPAC)代表(トンガ)
  • インシデントの分析

セッション3:パネルディスカッション(1)AML/KYCとプライバシー

時間:日本時間午前10時25分

  • パネリスト
    • 羽渕隆英(FATF仮想資産コンタクトグループ(VACG))
    • Omar Hamwi(Parallel Finance、BGIN Ransomware reactionドキュメント編集者)
    • Caroline Malcolm(Chainalysis社)
    • メインパネリストもう一人
  • モデレーター
    • 上原哲太郎(立命館大学教授

本セッションでは、参加者全員との質疑応答やディスカッションを行います。

セッション4:パネルディスカッション(2)サステナビリティのためのブロックチェーンの真の導入に向けて

時間:日本時間11時10分

  • パネリスト
    • Luis Rodriguez(中央アメリカ経済統合銀行 エルサルバドル中央アメリカ経済統合銀行ディレクター - BCIE, El Salvador)
    • Lord Fusitu’a, (腐敗防止世界議員機構(GOPAC)代表、トンガ)
    • George Siosi、(Faiāマネージング・ディレクター、Honā創設者、ツバル)
    • Erik Feyen (世界銀行 グローバル金融システムリサーチ部門長 兼 金融セクター主席エコノミスト)
  • モデレーター
    • 三輪純平氏(株式会社リクルート/東京工業大学)

本セッションでは、参加者全員との質疑応答やディスカッションを行います。

第2日目(日本時間4月5日(火))

ワーキンググループ/タスクフォースの編集セッション

参考

bgin-global.org

セッション1:アイデンティティ、鍵管理、およびプライバシーワーキンググループ(IKPWG)

時間:日本時間午前8時(4/5)= EDT午後7時(4/4)= PDT午後4時(4/4)= UTC午後11時(4/4)(90分)

  • ワーキンググループの議長
    • 崎村夏彦
  • セッションのアジェンダ
    • WG活動紹介(5分)
    • ランサムウェアのレポート発表とディスカッション(30分)
      • Omar Hamwi(パラレルファイナンス社、共同編集者)(発表者)
      • Jessica Mila Schutzman(共同編集者)
    • NFTレポート発表とディスカッション(30分)
      • Claudio Levrini(セブン・ラボラトリー)
      • Henry Hobin(ジョージタウン大学)
    • 新規ワークアイテムの確認のための1日目パネルのフォローアップ
      • 1日目のパネルのパネリスト、ほか
    • AOB

セッション2:Bylaw(BGINの定款)タスクフォース

時間:日本時間9:30am (4/5) = EDT(4/4) 8:30pm = PDT(4/4) 5:30pm = UTC(4/5) 12:30am (60分)

  • タスクフォース共同議長
    • Nii Quaynor(Accra)
    • 牛田遼介(金融庁)
  • セッションのアジェンダ
    • 未定

セッション3:分散型トレジャリーワーキンググループ(DTWG)

時間:日本時間午後5時(4/5)=EDT午前3時(4/5)=PDT午前12時(4/5)=UTC午前8時(4/5)(60分)

  • ワーキンググループ共同議長
    • Leon Molchanovsky (Galaxy Innovation Ltd.)
    • Drew Walin(IOG)
    • Ali Nejadmalayeri (ワイオミング大学)
  • セッションの議題
    • 未定

セッション4:アンカンファレンスとバーチャルソーシャルセッション

時間:日本時間18時00分=UTC9時00分

第3日目(4/6(水)午前9時~正午、日本時間

セッション1:地域(日本・アジア)コミュニティからの招待講演

時間:日本時間午前9時(4/6)=米国時間午前12時(4/6)=米国東部標準時午後8時(4/5)

  • 招待講演者
    • 副島豊(日本銀行金融研究所所長)
    • 中島博敬(CGTF)
    • 三輪純平(株式会社リクルート/東京工業大学)
  • セッションチェア 未定

セッション2:パネル パネル:ブロックチェーンエコシステムの動向とアジアにおける暗号資産に関する政府の戦略

時間:日本時間午前9時45分(4/6)=USTC午前12時45分(4/6)=EDT午後8時45分(4/5)

  • パネリスト
    • 招待講演者+α
    • 山岡浩巳(DCJPY)
    • その他のパネリスト(予定)
  • モデレーター 未定

このセッションは、参加者全員との質疑応答やディスカッションを含みます。

セッション3:事務的な事柄と今後のロードマップ

時間:日本時間午前10時45分(4/6)=午後1時45分USTC(4/6)=午後9時45分EDT(4/5)

セッション4:閉会プレナリー

時間:11:15 am JST (4/6) = 2:15 pm USTC (4/6) = 10:15 pm EDT (4/5)

  • ワーキンググループからの報告
  • 暫定規約の承認
  • 会議結果の確認
  • ブロック#6(スイス・チューリッヒ)の紹介

アジェンダ募集

Block #5 で議論する議題を募集しています。ご希望の議題がございましたら、お問い合わせメールアドレスまでご連絡ください。

招待講演者・パネリスト

Erik Feyen

Head Global Macro-Financial Monitoring and Lead Financial Sector Economist, World Bank Group

(世界銀行グループ グローバル・マクロ金融モニタリング部門長兼リード・ファイナンシャル・セクター・エコノミスト)

Erik Feyenは、世界銀行グループの金融、競争力、イノベーションのグローバルプラクティスにおけるグローバルマクロ金融モニタリングのヘッドを務めています。マクロ金融の脆弱性とトレンドのグローバルなモニタリングと分析を主導している。また、金融の未来に関する世銀の分析業務を共同で主導し、フィンテック関連の国別業務について助言を行うほか、バリ・フィンテック・アジェンダや、COVID-19の流行による銀行セクターへの規制・監督上の影響に関する共同スタッフポジションなどのIMF-世銀共同作業の調整を定期的に行っています。また、IMF-世界銀行金融セクター評価プログラム(FSAP)ミッションなど、金融安定、開発、規制に関連する幅広い国別政策への関与を主導、参加してきました。国際マクロ経済、金融安定、金融開発、フィンテック、気候変動に関する著作も多く、学術研究はJournal of Financial Economics, the Journal of Portfolio Management, and the World Bank Economic Reviewに掲載されています。また、金融安定理事会(FSB)の脆弱性分析グループや、金融活動作業部会(FATF)の仮想資産活動に関する複数のグループに世界銀行の代表として参加しています。また、FSBのRIS(Regulatory Issues in Stablecoins)ワーキンググループおよび世界経済フォーラムのデジタル通貨ガバナンス・コンソーシアムのメンバーでもあります。以前は、FSBの金融イノベーション・ネットワークのメンバーでした。アムステルダム大学でファイナンスの博士号を、デルフト工科大学でテクノロジー、ポリシー、マネジメント/電気工学の修士号を取得。コロンビア大学で定期的に講義を行っている。

Lord Fusitu'a

Chairman, Commonwealth Pacific Parliamentary Human Rights Group

(英連邦太平洋議会人権グループ 会長)

トンガ王国 国王陛下閣下

トンガ王国立法議会ニウアス州議会議員

スパルタン・サウスパシフィック・グループ・リミテッド エグゼクティブ・ディレクター

プライオリティ・コンサルティング・グループ取締役

オーストラリア高等法院法廷弁護士、オーストラリア首都特別地域最高裁判所法廷弁護士・事務弁護士

トンガ最高裁判所法制局長官

Takahide Habuchi

Assistant Commissioner of International Affairs Office, JFSA and Co-Chair of FATF’s Virtual Asset Contact Group

(金融庁 総合政策局総務課国際室国際政策管理官 兼 FATFバーチャルアセットコンタクトグループ共同議長)

Omar Hamwi

Business Development Lead, Parallel Finance

(パラレルファイナンス事業開発リード)

10億人のDeFi利用を目指し、Polkadotのエコシステム上に構築されたDeFiプラットフォーム、Parallel FinanceのシニアBDリード。10億人をDeFiに導くことを目標に、Polkadotのエコシステム上に構築されたDeFiプラットフォームで、成長イニシアチブ、パートナーシップ、マーケティング、その他の関連活動に注力しています。オマーは、暗号通貨業界で4年以上の専門的な経験を持っています。彼はDash Core GroupからParallel Financeに参加し、世界的な支払いに焦点を当てた主要な暗号通貨であるDashの取引や送金セグメントなどにおいて、グローバルな事業開発を主導しています。

Jumpei Miwa (三輪純平)

株式会社リクルート シニアエキスパート

2021年7月に株式会社リクルートに入社し、金融関連のSaaS事業に従事する三輪順平。それ以前は、金融庁に16年以上在籍。金融庁では、イノベーション・サステナブルファイナンス担当課長補佐、FinTech・イノベーション室長などの要職を歴任。Blockchain Governance Initiative Network(BGIN)初期メンバー、東京工業大学大学院講師、Cryptoassets Governance Task Force(CGTF)メンバー、MS&ADビジネスアドバイザーなどを務める。1999年J-EXIM(現JBIC)入社。

George Siosi Samuels

Managing Director, Faiā

(ファイアー・マネージング・ディレクター)

ジョージ・シオシ・サミュエルズは、ファイアーのマネージング・ディレクターです。プログラミング、フィンテック、コミュニティ構築のバックグラウンドを持ち、Tech In Asia、Entrepreneur、Business Insiderなどに取り上げられ、FiNext Dubaiから「Excellence in Finance Leaders」賞を受賞しました。フィジー系インド人、ツバル系サモア人というバックグラウンドから、コミュニティと文化に強い関心を持ち、2021年にツバル政府とユニークなブロックチェーン・プロジェクトを立ち上げました。ジョージはビットコイン協会の南太平洋大使でもあり、Web3への参入を目指す企業のためにトレーニングやアドバイス、「メタコミュニティ」の構築を続けています。

Yutaka Soejima (副島豊)

Director General of the Institute for Monetary and Economic Studies, the Bank of Japan

(日本銀行金融研究所所長)

1990年に日本銀行に入行し、主に金融市場、銀行監督、マクロプルーデンス、金融工学、リスク管理、決済システム、経済発展などをカバーする研究部門に従事。また、FinTechセンター長を担当した。AI、高頻度データ分析、人工市場シミュレーション、ソーシャルネットワーク分析、地理情報調査など、最先端技術を中央銀行業務に応用した研究もある。BISのCPMIなどの国際標準設定機関に勤務し、現在はCBDCの問題に従事している。日銀レビューの前身である「金融システムレポート」「マーケット・レビュー」という日銀の代表的なレポートを立ち上げた。

Hiromi Yamaoka (山岡浩巳)

Member of the Board at Future Corporation, Chairperson at Digital Currency Forum, Special Advisor for International Finance at Tokyo Metropolitan Government

(フューチャーコーポレーション取締役、デジタル通貨フォーラム座長、東京都国際金融フェロー)

日本銀行では、金融市場局長、決済機構局長などを歴任。国際通貨基金(IMF)日本理事代理、バーゼル銀行監督委員会委員、市場委員会委員、国際決済銀行(BIS)決済・市場インフラ委員会(CPMI)委員を歴任。東京大学法学部卒業、カリフォルニア大学バークレー校ロースクール卒業、LL.M.(法学修士)。ニューヨーク州弁護士。現在、日本の大手企業やメガバンクなどで構成される「デジタル通貨フォーラム」の座長を務めている。「情報技術革新・データ革命と中央銀行デジタル通貨 」(日本銀行ワーキングペーパー 柳川範之との共著、2019年)、「The Future of Central Banking」(2019)など著書・論文等多数。