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iOS端末を利用した心理学研究の背景と展望 | try! Swift Tokyo 2019 2-9

これまでの心理学研究では、パーソナルコンピュータを利用したものや、物理的なレバーを用いた実験が行なわれてきました。 しかし、今日ではそのあり方が変貌しつつあります。その内容は、ヒトやヒト以外の動物においても、タッチスクリーンを用いた実験が増えているという事実です。 その歴史的背景と、登壇者が現在研究機関と協力して開発・実施している Swift 製の iPad アプリを紹介しつつ、これからの科学研究におけるソフトウェア技術の必要性とその役割を論じます。

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心理学とは何かを最初にお伝えしなければなりません

心と感情の学問

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目に見えないものを扱います。そのために刺激に対する反応を計測し、目に見える反応に変換する

刺激を変えて行動が変化することを観測し相関関係を調べる学問

1990年代、その指標は時間でした。

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迷路を脱するのにかかる時間。

1930年代は反応頻度に。難しかった反応を繰り返し測定する事が可能になった

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試行回数で変化するものが頻度になり、より定量的測定に

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ライトは点灯、レバーは押下、というBooleanだった

行動が持つ多様性については研究ができなかった。

2000年代にはタッチスクリーンが道場

画像映像を好きなタイミングで提示できる

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iPod touchで安価に作成された実刑装置、Objective-Cですけど。

人間の場合は?

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動物としてみた人もレバーやライトを用いられてきた。

現実でそんなもの使っているでしょうか

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幸いにも我々に身近なものをみんな持っている

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タップ操作、回すアクション、スワイプ確度でフィードバックするもの

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様々な研究をしているが、扱いやすく高速なSwiftだからこそここまでできた。

開発者と心理学を両立は難しかった

我々プロが協力しあいよいUIUXを考えられるのを理想とします

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ご清聴ありがとうございました。