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LINEが目指す、これからのBlockchain #linedevday

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河尻

LINEが目指すこれからのブロックチェーンです。QAあるのでぜひご入力ください。

簡単に自己紹介を。私は河尻です。2018年に入社氏ファミリー最ビスマーケティングを担当、2019年からLVCのマーケティングを担当、BITMAXのマーケティングを担当していました。今年からブロックチェーンのマーケティングを担当しております。

田中

同じくLVCのブロックチェーン事業部でビジネス面のマネージャーをしています。

普段はブロックチェーン事業のビジネス面の企画やアライアンス業務、Product PMをやっています。

ビジネス面についてお話できればと思います。

那須

私はLINE Blockchain Labができたときからそこに移動してエンジニアリングチームのマネージャーをしています。

最近はブロックチェーン本体の開発マネジメントをしています。よろしくおねがいします。

河尻

この三人で進めたいと思います。簡単に今までの経緯をお話させていただければと思います。

LINE Blockchainが目指すところで、LINE Blockchain Designed for Everyoneを目指している。わかりにくいところがありまだまだ発展途上、それを普段の生活の中に取り入れるのをゴールにしている。

その代表の一つとして2018年にLINE Token Economyを発表。

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ユーザーさんがLINEサービスを使っていただくとユーザーにトークンが還元される仕組み。ユーザーが更に参加して貢献するとトークンが戻ってくる。循環して双方がWin-Winになれる関係。トークンを法定通貨や他の暗号資産にも交換できる経済圏の構想を発表しました。

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その高層を実現すべく、2018年4月にLINE Blockchain Labを設立。

グローバルに2018年7月にBITBOXという、現在BITFRONTという名前だが、暗号資産の取引所を開設。

2018年10月にLINEのトークンとなるLINKをBITBOXにリスティング。

去年9月にBITMAXをオープン。

2020年8月にLINKをリスティング、BITMAX Wallet、LINE Blockchain Developersをリリース。

というのが今までの流れ。

では本日のテーマ。LINEが目指すこれからのブロックチェーンの話。

先程の説明で2020年に様々なサービスやプロダクトが出てきましたので詳しい詳細をこの二人に説明してもらおうかなと思っています。

田中

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まず紹介したいのがLINK。LINEトークンエコノミーに非常に関係があるところだが、ユーザーがサービス内で貢献する活動を色々する。それに対してインセンティブとしてLINKを受け取ることができる。サービスの成長に伴ってトークンエコノミーが拡大しLINKの需要が増えることを目指している。

ユーザーがインセンティブとして獲得したLINKを様々なブロックチェーン上のサービスで利用できるように、ファミリーサービスやLINE以外のパートナー企業さんと準備を進めている。BITMAXを通じて法定通貨に変えることもできる。

どんどん利用を広げていきたいと思っているが、そのための仕組みとして、LINK Rewards Solutionを提供している。

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これはLINE Token Economyに各サービスが簡単に参加するための仕組みです。LINEはサービス提供者とユーザーのいわゆる競争関係、サービスを拡大していく関係の構築を目指してLINE Token Economyを拡大するための仕組みとして提供している。

ユーザーはエコシステムの中でサービスへの貢献度に応じてLINKのインセンティブを獲得できる。

ユーザーの貢献に適切な還元が可能になるとユーザーの活動が活性化していってサービスが更に成長していく、そういう好循環を生み出す、そのための仕組みとしてLINK Rewards Solutionを提供している。

これによって今まで以上に質の高いサービス提供が可能になっていく。そうすることでユーザーとの関係がもっと良くなることを目指している。

LINK Rewards をユーザーが受け取るためにBITMAX Walletがある。

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LINKやブロックチェーン上で発行されたデジタルアセットを管理できる。LINE IDと紐付いていて誰でも簡単に使える。

従来の暗号資産のウォレットは秘密鍵を忘れて自分のデジタルアセットがどこかいってしまった(アクセスできなくなった)ということがあったと思うが、LINE IDに紐付いているので、安心して簡単に使えるのが特徴です。

いろいろなブロックチェーンサービスを一つのウォレットで管理できるのも特徴。

8600万人LINEのユーザーがいるが、日本中のみなさんがブロックチェーンさービスにアクセスするための入り口としてBITMAX Walletがなっていければいいなと思っています。

次は那須さんから、開発者向けの説明をお願いできますか

那須

LINE Blockchain Developersということで、さきほど遼さんが話してくださったように、こちらは開発者向けにサービスを提供しているもので、ブロックチェーンだと自分たちで独自にトークンの発行やノンファンジブルトークンの発行がしたいところだと思うが、そうしたところを、ブロックチェーンを直接触ってやることももちろんできるが、もっと身近にできるようにRESTful APIやDevConsoleというWebUIを用意することでそれらの発行やトランスファーが簡単にできるようになっている。

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つぎに、LINE Blockchain Explorer

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トークン発行や移転を見える化する、LINE Blockchain Explorerというのはそうした処理の流れを可視化したサイトです。これらによってブロックチェーンが、確実に友達に送金できているといったことが確認できるツール。

田中

こうした開発者向けツールを通じて、これだけのサービスに利用いただいています。

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今後も、どんどん活用が広がっていくことを想定していて、LINE Blockchain Developersだとか、そうしたところからサービスを開発を開始して、ユーザーとしては、BITMAX Walletの上からそのサービスにアクセスできたり、サービスで発行されたアイテムやトークンを管理できる、そのようなプラットフォームを目指して作っています。

河尻

今年はいろんなプロダクトのリリースができたと思っている。今回のテーマ、これからのぶろっくちぇーんというところで、直近でいろいろなプロダクトが出たが、直近でどういうことが起きそうかお二人にお伺いできればなと思います。

田中

2020年は基本的な機能を次々と提供してきた。開発者がLINE Blockchain Developersで開発して、ユーザーはBITMAX Walletからサービスにアクセスできて、サービスとユーザーを繋ぐための仕組みとしてLINKであったりLINK Rewards Solutionを提供してきた。基本的な機能を提供できたのがこれまで。

次の一年を考えるとこの仕組をグローバルで展開していきたいと思っているし、ブロックチェーンのサービス利用、トークンの利用を促進できる機能をどんどんリリースしていきたいと思っています。

今後ブロックチェーン全体の課題でもあるが、プライバシーの問題もある。そうした課題にも挑戦していきたい。このあたりは技術的なところなので那須さんにタッチしたいと思います。

那須

ちょうど今出たプライバシー、先程LINE Blockchain Explorerで色々見えますとさっき言って、相反することを言っているかもしれないが、そういったところの課題に関しては研究をしています。HDウォレットとミキシングを使って、ユーザーの情報が透明化されつつわかりにくくするということをやろうとしています。

河尻

HDってなんの略ですか

那須

良い質問ですね、Hierarchy Deterministic WalletということでHDウォレットと略されている、階層的なウォレット。

自分のアドレス、お財布に紐付いた住所みたいなのに対して、子供の、ツリー構造で枝葉のように住所を発行して、それを使って決済処理などトランザクションを発行することで、自分はわかるが、外から見たら子供の親がわからない、ツリー構造がわからないので、見えるかはされるが誰がやったかはわからなくなるというのを研究しています。

今後1年技術的な面で言っていくと、DevDay初日にあったと思うが、VM、SmartContractがキーワードだったと思います。

スマートコントラクトといえば小さなプログラムされたアプリケーションです。それを動かせる環境がVMです。

我々はLINE Blockchain Developersで誰でも使いやすくしましたと言っているが、そういったところで入り口は下げたけど、開発していくと皆さんからいろいろニーズが上がってくる。これがあれがやりたいと。そうしたところに答えるためにみなさんがスマコンを自由に作れる・実行できる環境(VM)を提供することでLINE Blockchain Developers自体のクオリティを上げていきたい。

みなさんLINE Blockchain Developers使おうとすると、無料なんですか??って思うと思うんですが、そのへんは

田中

テストネットは完全無料で利用いただける。LINE Developersの中にLINE Blockchain Developersがあるのでテスト環境をまず試していただきたい。

ブロックチェーンでサービス開発しようと思ったらまずそこから初めていただければ。

それを実際に本番で動かしてやっていこうとしたら、別途料金テーブルが公式ホームページに出ています。APIコール数に応じて段階的に設定されていますが、そちらをご参照いただきながらご利用いただければ。

既存ブロックチェーンプラットフォームよりリーズナブルに設定させていただいていて、それも強みだと思っているので、ぜひそちらもぜひご確認ください。

河尻

直近だと最近リリースしたものがベースに更に進化していく感じかなと思いました。今の僕らのサービスがより強固になっていくのかなと個人的に思っています。

直近はそういう感じだと思うが、今年はコロナとか色々あって色々変わっていく時代になると思うが、今後広い意味の話だと思うが、ブロックチェーンって、今後どういうふうになっていくか、未来像をちょっとお伺いできればと思っています。

田中

将来像を考えていったときにゲームなどの領域で使う人が増えたり実例がある状態になってきた。でもキラーアプリは何かというとなかなかこれというところまで至っていない。それなんでなかなか出てこないか考えると、やっぱりそもそもデベロッパーが参入しにくい、開発が難しい、ユーザーがブロックチェーン上のサービスにアクセスするのが難しかったり、デジタルアセットの管理が難しいという問題があったと思う。

そうしたことを乗り越えるために2020年にLINE Blockchainが基本的なツールセットを提供できているので、キラーアプリができる土壌ができていると思っている。それを使ってなにかおもしろいものを作って欲しいと思っている。LINEを考えると日本で8600万人もの方に使ってもらえている。日本でほとんどの方にブロックチェーンを使っていただける入り口を持っているのがLINE Blockchainの特徴。

それを生かしてどうなって欲しいかと言うと、「ブロックチェーンだから使う」というのも面白くてありだが、ユーザーがブロックチェーンを意識しなくても裏側で当たり前に使っている、気づいたら使っていた、ゲームが面白くて使っていた、友達同士で送れてオモシロイと思っていたらBITMAX Walletだった、とか、裏側で自然に使われているのが将来像としてあればいいのかなと思っています。

河尻

みんなが一気に使うようなアプリやゲームの可能性はあると思うのでそういうのでがっと使われるとより広がる可能性がありますね

昔やってがドラクエのゴールドとかアイテムが遅れたり使えたりしたら面白いことが起きそうですね。

那須さんはどうですか

那須

ブロックチェーンが表に出ない、サービスやプロダクトが表に出るようなものが出てきてほしい。そうした中でブロックチェーンが使われているのがいいと思う。とはいえLINE Blockchainと名乗っているので矛盾しているが。

技術的な特徴でブロックチェーンには強みがあると思っている。そういったところで言うと、Decentralizedなところ。LINE Blockchain はプライベートで運営しているけど、ビットコインやイーサリアムのような誰でも参加できるブロックチェーンも作れたらいいなと思っているし、ハッシュチェーン構造を使ったDLT機能があると思うが、我々が公開できているサービスはBtoC向けが多いが、そういうところを使ってBtoBでも使われるサービスができるといいと思っている。

田中

BtoBでもBtoCでも使えるのがLINE Blockchainの特徴かなと思う。BtoBの中でも色々な使い方があると思う。契約書とか不動産とか物流のトレーサビリティとか色々あるが、例えばBtoBの先に、BtoBtoCみたいな形で、LINEの8600万人のユーザーを活かせる形だとより相性いいだろうなというのは考えています。

河尻

最近本当に話題のはんことかまさにブロックチェーンで解決できることだったり、身近に課題解決できることもあるのかなと思うのでそういうところから広がっていくといいですね。

いまお二人にお伺いしましたけど、今年は基盤を整える上でのリリースがようやくできたので来年以降より強固にしつつ、それ以降本当に、目に見えない形でブロックチェーンが裏で動いていてサービスが主役になっているようなサービスとか、ブロックチェーン技術で支えられるような社会が発展するような可能性が秘めているのかなと思っているが、どうでしょうか

田中

そうですね。どんどんそういう形で色んな所に広がっていくんだろうなと思っています。

河尻

いくつか質問を頂いたので

このトークンはネイティブですか

LINKはネイティブです。LINE Blockchain Platformは我々が実装したコントラクトで発行できます。それよりもっとやりたい人のためにVMを用意しています。

ブロックチェーンAPIはいつアジア諸国展開しますか

LINE Blockchain Developers APIのことだと思うが、対応地域はDevelopersのページを見ていただいて、これからも順次拡大していきたいと思っています。

最後に告知をさせてください。

12月の17日18時よりLINE Blockchain Developers Meet UP開催します

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開発ツールについてより詳細な紹介、トークン開発のデモ、導入企業にご登壇いただいてお話を伺えればと思っています。

参加についてはConnpassから検索いただいて、LINE Blockchainを検索いただき、そちらでやていただければ。

line-blockchain-developers.connpass.com

細かいイベント情報についてはLINE BlockchainのFacebookで情報発信しています。

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では時間になりました。これで終了させていただきたいと思います。ご清聴いただきありがとうございました。