英語が苦手すぎて財布を店員に渡して会計を任せる僕が、ATS必須化についてAppleのエンジニアに英語で聞いてきた生存戦略
こんにちは
にわタコです
聞き起こしブログ書いています
今日は、「英語が苦手すぎて財布を店員に渡して会計を任せる僕が、 ATS必須化についてAppleのエンジニアに英語で聞いてきた生存戦略」を、お話します
今年生まれて初めてWWDCに行って
ATS = App Transport Security について、Appleのエンジニア質問できるLabというコーナーで質問してきました
内容は Hatena Developer Blog の記事にまとめています。
その中にこんな感じで細かい仕様のマトリクスを掲載しているのですが
よくこんな細かく聞き出してきたなぁと我ながら思っています。
なにせ僕は英語が苦手で、店員が何言っているかもわからないので、好きなだけ取れって財布を店員に渡すぐらいの英語レベルで、日常会話もままなりません
だけど質問したかったので、質問原稿を事前に準備して質問に挑む戦略をとってみました。
これは実際に使った、Labに質問に行く前に作った質問ノートです
何の話をしに来たかまず言います。 I want ask about ATS!
次に自己紹介をします。 I develop social bookmark service client app!
それからなんで知りたいのか質問の背景を言って
前提の確認をしました。事前に調べてこういうつもりで質問を作ってきたけどあってるかな、という確認をしています。ちなみに前提と違ったので、このときめっちゃ焦ってあとの質問を書き換えました。
そして、このあと沢山質問を投げつけるわけですが、「作ったチェックリストを一緒に確認してもらえますか?」といって、ここから質問リストを一緒に見てもらいながら聞いていきました。
ちなみに帰国後にこのノートを見た人には、I want ask じゃなくて I want to ask だろとか
I develop じゃなくて I am developing だろとか突っ込まれて
中学生レベルでもうダメだって感じですが
まぁ、多分動くと思うからリリースしようぜ っていうのがありますよね
エンジニアなら、多分通じると思うから質問していきましょう
それではAppleのエンジニアに一緒に確認してもらったチェックリストをみてみます
まず、あるATSの設定のパターンが、コードで書いてあります
そして、iOS9のNSURLSessionの場合は …というのがあって
こうですよね?と確認したい内容が書いてあります。
これを、“When条件1、in条件2、こうである、Right?” という感じで聞いて、YesかNoで答えてもらいます。YesかNoなら、僕でも聞き取ることが出来ます。
これを
細かい条件毎に順に聞いていきます。
その上で、なんか想定している内容と違うことを答えられたら、その場で書き込んで、「今こう言った?」って、相手に読んで確認してもらいます。
以上が1セットで、条件が違うパターンで同じように質問を繰り返します。
そうすると、あのマトリックスが出来上がりました
まとめと考察です
話せなくても文字でコミュニケーションすればいい
Google翻訳を使ってYes/Noレベルの質問リストを作ればいい
そうしておけば、最悪発音が悪くて伝わらなくても質問文を読んでもらうことが出来ます
そして、回答はその場で書きとって相手に確認してもらいます。 聞き取れなかったり、理解できなかったら、最悪キーボードを渡して打ち込んでもらって、ホテルに帰ってからGoogle翻訳を使いましょう。
どうでしょう、いける気がして来たでしょうか
そんな簡単に上手くいかんだろうと思ったでしょうか
事前に質問が用意できないようなことを聞きたい時もあると思います。Yes・Noで答えてもらえる質問に出来ないときもあると思います。そんな時は、自己紹介や質問理由だけでも用意出来ると良さそうです。
心理学の研究があるのですが、人は理由を理解している頼みごとには自然と協力する。理由があるのと、無いので、行列に割り込むという無理なお願いの承諾率が60%から90%になるという研究が有ります。
ちなみに、この“影響力の武器”という本は“営業の教科書”ともいわれるような、この手のノウハウがたくさん書かれた本なので良かったら読んでみてください。
- 作者: ロバート・B・チャルディーニ,社会行動研究会
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なので、自己紹介、質問背景をしっかり伝えてみましょう。
これは質問相手にもそうですが、Labの受付で案内の人にもした方が良いです。
きちんと質問に来た背景を説明すると、いろいろ察してくれます。
案内の人は、一生懸命調べて適切な担当者を探して案内してくれました。
質問相手のエンジニアは、僕が聞かなかったことろや勘違いしている恐れがある点まで心配してくれて、この場合が考えられるから、その時はこうだよ、と補足してくれました。
というわけで、理由付き質問と予めメモ戦略、英語が苦手で困っている方がおられたら、ぜひ、試してみてください
以上です。ご清聴ありがとうございました。
感想
twitter.com英語は実際そんなもんですよねw #iosdc
— Yoshikuni Kato (@yoshikuni_kato) 2016年8月20日
twitter.com#iosdc 質問を `(String, String) throws -> Bool` に縛ればランタイムエラーを回避できるよという話だった
— takasek (@takasek) 2016年8月20日
twitter.comカチッサー効果、本日一番の知見だ #iosdc
— ぎぎにゃん (@giginet) 2016年8月20日
twitter.com自分は『Swif 知ってればなんとかなるだろう』くらいで体当たりしてみたり(笑)自分は準備しないと不安な性格なのに、変なところでとつぜん楽観的になる。 #iOSDC
— 熊谷 友宏 (@es_kumagai) 2016年8月20日
twitter.comlabの話聞いてなんかWWDCのときのことを思いだしたよ。 #iosdc
— うっつぁん (@utwang) 2016年8月20日
英語の通信簿が1じゃなかったこと無かったけど、多読したら英語の苦手感なくなった
— akio@大阪アプリ開発講座10/8 (@akio0911) 2016年8月20日
英語が苦手な僕が英語の資料を楽しんで読めるようになった多読法 - 拡張現実ライフhttps://t.co/xWefRsmWRZ#iosdc