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Plasm Network。 Polkadot上の日本発パブリックブロックチェーンとDAO構想 #BCJ2020

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日本の企業としてパブリックブロックチェーンを開発しているStake Technologiesという弊社が開発するPlasm Networkについてお話していきたいと思っています。

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Stake Technologiesを創業、日本発パブリックブロックチェーンを作っています。

大日方さんから先ほどありましたが

niwatako.hatenablog.jp

次世代のWeb3というものを実現したいと思っています。

もともとシリコンバレーの会社で働いていて2017年ぐらいに帰国、2019年にStake Technologiesを創業しました。

会社の説明です

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8名、基本エンジニアの集団。慶応大学の坂井さんやソニーの元社長の出井さんや内山さんや倉林さんに支えられてここまで頑張ってこられています。

アジェンダです。

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日本で商用パブリックブロックチェーンは1か2つしか無いと思うがそのなかの1つを作っています。

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フェア、オープン、検証可能なところ、トラストレスなところ、分散と言ったところを非常に重要視しています。

何が他のブロックチェーンと異なるかと言うとスケーリングのところと、異なるブロックチェーンとの互換性というところにフォーカスを当てて開発しています。

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Polkadotはリレーチェーンとパラチェーンのコンポーネントから成り立つ。

リレーチェーンがPolkadotの心臓部みたいなもので、異なるブロックチェーンを接続する。

Polkadotのリレーチェーン自体、われわれがPolkadotと呼ぶものは、スマートコントラクトをサポートしていない。開発者の人たちが来てアプリケーションを作りたいとなると、繋がっているパラチェーン上に開発する。

Ethereumを見ると明らかだが、スマートコントラクトプラットフォームで何が一番大事かと言うとスケーリング。

われわれはレイヤー2のスケーリングソリューションをパラチェーン(Layer1ブロックチェーン)に実装しています。

一言でいうと、スケーリングソリューションを持っているLayer1のブロックチェーンを作っています。更にそれがPolkadotに繋げられます。

スケーリングに関しては多くの方々が大きく誤解しているところがあると思っていて、よく言うTPS(Transaction Per Second)はあくまで一つのスケーリングのコンポーネントでしかなくて、GASコストを安くする、ファイナリティをどれだけ早くできるかが、今後非常に大事になってくるだろうと思います。

スケーリングにもオンチェーンとオフチェーンがあり、Polkadotはオンチェーンのスケーリング。

我々が今後注力するのはオフチェーンのスケーリング。Layer1ブロックチェーン以外のスケーリングにフォーカスしている。

いまエコシステムとしてはChainlinkやUC Berkeley、マイクロソフトさんと提携させていただいていて、あとWeb3ファンデーションやParityテクノロジーのプログラムに参加したりバックアップをいただいています。

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トラックレコード

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われわれが何をしていきたいのか

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ビットコインが産まれたのが2008年、あの頃金融危機があったときでした。今我々はまた危機の真っ只中にいて、コロナショックの中に行きています。そのなかでやっぱりデータが中央集権的に管理されていて我々の生体情報や普段より閲覧や監視が高まりつつある。

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その中で僕は自己主権型のWeb3が産まれたと言われる日が10年後ぐらいに来るのではないかなと思ってWeb3を実現するためにパブリックブロックチェーンを作っています。

我々としてやっていきたいところとしてはブロックチェーン内外含め、多くのスタートアップが上場とかを目指す中で、ブロックチェーンで金融市場の中で戦うことに非常に違和感があり、いまUniswapやCompoundやMakerDAOがやっているが、ガバナンストークンを作ってExitするのが既存金融への強烈なアンチテーゼになるのではないか、日本で誰もやったことがないんじゃないかと思って、ここを目指しています。

DAOを創るぞというのは簡単だがものすごく難しくて、オンチェーンガバナンスとオフチェーンガバナンスをどう敷いていくか、ガバナンストークンをどう配布し、インセンティブ設計をしていくかが非常に大事になる。

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なぜガバナンスがパブリックブロックチェーンの上に必要なのか、なぜやろうとしているのかと言うと

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パブリックブロックチェーンは一種の公共財。台帳。過去の履歴をそれなりに維持することに大きな価値がある。存続させることが非常に大事になる。

テクノロジーが進化してくると既存の技術が古くなってしまうので既存のルール、ブロックサイズやトランザクションのConfirmationの時間とかを買えるためのルールが必要。そのルールがないとうまくアップグレードができなかったりとか、フォークが起きてしまう。フォークが起きた先は結局同じような思想の人しか集まらないのでコミュニティの厚さが少なくなってしまう。

多数決で決めればいいじゃないかという人がいるかも知れない。

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左側。A,B,Cの三人がいて投票をする。A>C>Bと思っている人が23人、、、、この選考でやるとAが一番表を獲得するのでABCの順でかつ。

右側。AとB、CとB、CとAで比べると、3個同じように比べるとABCの順に勝つが、1個ずつ比べるとCBAの順になる。

決め方の経済学が非常に重要になってくる。

Polkadotは複雑な良い仕組みがあるんですが、ちょっと時間がないので飛ばします。

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今後我々がやっていきたいのは、既存のブロックチェーン上のガバナンスのメカニズムをしっかり比較したい。そのうえでメリット・デメリットを出したい。

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その先に、我々のパブリックブロックチェーンの上にガバナンスを実装していきたい。

リアルの世界でも答えが出ていない問題なので、ブロックチェーンの上で実装してみることが一種実験、新しい民主主義のあり方のヒントになるのではないかと思っている。

実際にホワイトペーパーも考えていて実装は来年からやっていきたいと思っている。

ご清聴ありがとうございました。ひきつづきPlasm Networkの応援をお願いします。