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ブロックチェーンの最も有効な活用方法とは | BlockChainJam2019 01 #BCJ2019

カルプレス マルク 氏

トリスタン・テクノロジーズ株式会社 取締役CTO

1985年、フランス・ディジョン生まれ。 幼少期からコンピューターに興味を持ち、3歳からプログラミングを始める。15歳頃、友人やネットで知り合った人たちとサーバーホスティング事業を立ち上げる。18歳でゲーム会社に入社し、1年半ほど就業したのち、個人でエンジニアの仕事を多数請け負う。20歳でTéléchargement.FR(現Nexway SA)に開発者として入社。研究開発副部長となり、決済関連業務も担当する。 2009年に日本に移住、株式会社TIBANNEを設立し、サーバーホスティング事業を始める。 2011年にマウントゴックスのビットコイン事業を譲り受け、その運営に携わることになる。ビットコインの急激な価格上期を経験し、世界最大の交換所となるが、2014年にハッキングに遭い、破綻。 2015年に私電磁的記録不正作出・同共用及び業務上横領などの容疑で逮捕されたが、2019年3月に事実上の無罪判決を勝ち取る。 現在はトリスタン·テクノロジーズ株式会社の取締役CTO。 趣味はアップルパイ作り。 日本のアニメや漫画に造詣が深く、「アニメソムリエ」の異名を持つ。

近年話題のブロックチェーンは、どの業界においても、触れてみたい、使ってみたい技術の一つとなっています。 しかしながら、使い方次第で、有効に働くこともあれば、逆に損をしてしまう場合もあります。 「ブロックチェーンは遅い」「ブロックチェーンには向いていない」などと聞くこともありますが、その問題はブロックチェーン自体にはなく、その活用方法等にあります。 ブロックチェーンをどこまで自分の業界に合わせることができる? ブロックチェーンを使うことで何が良くなる? 一緒に議論しましょう!

ブロックチェーンの最も有効な活用方法とは

今日は来ていただいてありがとうございます。カルプレスと申します

事業でブロックチェーンを使う話をいします。

日本でコンサル事業もしている。みんないろいろ、そもそもブロックチェーンとはなにか理解していないところもあったりするので、ブロックチェーンで何ができる、事業にどう使えるということをいくつか解決する必要がある。

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ブロックチェーンとは

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データをブロックで管理する仕組み

最初に出た例は仮想通貨ビットコイン、2009年からスタート。

ビットコインの場合はブロックごとにビットコインの取引を集めてブロックを作って、そのブロックによってトランザクションの確認、どのトランザクションが有効化を全世界に出すことができる。

いまどきは、ブロックチェーンはもちろん仮想通貨でよく活用されている。そういう例でいえば、Ethereumとか、スマートコントラクトなど新しいものもある。

仮想通貨以外の使い方について今日は話したいと思う。

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会社で使うにあたって何が必要になるか

新しい仮想通貨作ろうという話はよくあるが、会社に導入して新しい仮想通貨を作るとコンプライアンスの問題などいくつか解決しないといけない問題がある。コストも上がる。

でも、仮想通貨でなくてもブロックチェーンは使える。仮想通貨に直接つながっている仕組みではない。仮想通貨以外にもブロックチェーンが有効な活用の仕方はある。

P2Pネットワークも仮想通貨に使う必要性はない。会社のニーズ、何が必要なのかのニーズの中で、ユーザーに新しいソフトをインストールしてもらって導入する必要もない。

マイニングも必要性はない。マイニングはいまビットコインだとPoWというアルゴリズムを使って電気を使いすぎるとかいう話もあるが、それは置いておいて、PoSとかがあるが、本当はマイニング自体入れなくてもブロックチェーンは活用できる。

何が本当に必要かと言えば、まずはブロックチェーン自体を理解すること、やっぱりブロックチェーンは、仮想通貨で言えばすごく簡単な根本の部分ではあるので、ブロックチェーン自体がどうやって動いている、何を可能にしているのかの理解がまずは必要。

そしてもちろん構想、ビジョン。

何を解決できるのか。事業にもよるが、何に向いていて、何に向いていないのかを理解した上での判断。

もうひとつ必要になるのが技術者。

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ただそれも仕組みによる。

スマートコントラクトも難しくてリスクも大きくなるので優秀な技術者でないと後から問題になったりする。

Ethereumだとブロックチェーン上で記録を取り消せないので取り戻しのつかない問題が起きる。よく検討が必要。

ブロックチェーン、向いている向いていないことがあるが、簡単にまとめると、仮想通貨の場合は情報を隠すようなことはなくて、データを改善できない、変えていないという保証がとれる、各参加者からの更新をまとめる、これは仮想通貨だとマイニングで行われているが、やり方は色々ある。参加者はビットコインの場合なにかのウェブサイトに登録とかはない。ウォレットをインストールして秘密鍵を作れば参加可能。

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ユーザー登録不要というのは一つの強み。そのばあいユーザーの端末で秘密鍵を作ってユーザーがそれを管理する。

もう一つあるのはユーザーごとのハッキングのリスクが中央からなくなる、各ユーザーが自分の必要な情報を持って管理していく。

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もちろんブロックチェーンを導入するのに、自由だが、P2Pネットワークを導入しなくてもいい。電車を運営している会社は各ノードがユーザーではなくて駅にすれば、各駅が他の駅に直接つないで情報を共有して、ユーザーが入れる情報だけを各駅で集めて、ブロックチェーンで記録していけば、一応P2Pネットワークになるが、エンドユーザーは直接関わっていないので、リスクとしては駅だけの問題になる。

通常のやり方であれば各駅が中央サーバーに繋がるが、各駅がそれぞれつながることで、ダウンタイムとかがなくなる。

もう一つ入れる必要のないものとしては、仮想通貨。マイニングによって協力が必要な場合は何らかの形で報酬を与えるために仮想通貨があるが、マイニングをなくせば仮想通貨もなくして、会社としてのブロックチェーンの導入のコストを下げます。ニーズにもよるが。

もう一つ、多数ユーザー。駅の場合はエンドユーザーがたくさんいるが直接ブロックチェーンの仕組み上のものは駅だけになるので、駅が100、200だけでもそれだけでブロックチェーンを内部で管理していけば、メリットは十分にあります。

その中でよく聞くブロックチェーンのデメリット、遅いとかコストが高いとかは、自分の会社に向いているやり方で作っていけばそういう問題が起きないようにできる。

電車の場合は、スイカとかを使うときに、入るときと出るとき、正直は要るときはあまりチェックはいらない。入ったことを記録するだけ。出るときに、入った記録を引っ張ってきて、他の駅がP2Pネットワークでユーザーが入ったという情報を得ていれば、出る瞬間に計算することはできる。

やっていることに合わせて、仕組みをカスタマイズできる。

今回の話で有効な活用方法と言えば、やりたいことによる。

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いちばん大事なのは、ルールに縛られずということ。

仮想通貨とか色々意見があるが、ブロックチェーンに仮想通貨がいるとすれば、規制とかでコストが上がって、デメリットしか無いということになるので、自分がやっていることに何が必要なのか、ブロックチェーンがどう解決できるのか、そして、大事なのは導入して新しい問題を作らないこと。

なのでもう一つ必要なのはブロックチェーンの理解。ブロックチェーン自体は基本のものなので、それをどうやって使ってどうやってメリットを得られるかというところを考えて、適切なニーズは、会社の事業としてやるにあたって、何が適切化は自己判断にはなるが、理解していけば、会社の中でやっていることが適切かどうかを判断できるはず。

そういう判断のためにいくつか、例を出したいと思う。

一つは、ビットコインより前の話だが仕組みとして似ている、Gitという、ソースコードの変更履歴だったりとかの記録のしくみ。

Git自体はブロックじゃなくてコミット、マークルツリーじゃなくてただのツリー。各ファイルのハッシュをまとめてコミットに入れて、コミットすると前のコミットのハッシュ情報も入れるので、仕組みとしてはブロックチェーンらしきものと見ている。多数で参加できる。ただP2Pネットワークではなくて、だいたいどこかのサーバーに置く、ある意味P2Pでもできるが。変更をユーザー同士で共有する、更新するには新しいブロック(コミット)を作る仕組みにはなるので、開発会社でよく使われている仕組みとして、ブロックチェーンを使っているとも言える例。

OSの更新データ

だいたい一括で送るが

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データをダウンロードしてサインの確認をしてコピーをするが、何万のファイルがあったとき、サインの確認に時間がかかる。

ECDSAなどのサインの仕組みがセキュリティ上確認できないことが10年後、50年後、100年後かもしれないけど、量子コンピュータとかで起きるかもしれないことも想定されている。そうするとサインを作るコストが上がる。

そうすると、複数同時にリリースされているアップデートを、ハッシュでつないでいって、最新のものにだけサインすれば、1つだけのチェックで良くなる。

通常のブロックチェーンの使い方と違う使い方になるので、例として出すのは面白いかなと思って出しました

他にも様々な例があるが

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ログの変更を防止していく。

ログと同時にハッシュを作ることで、ログが変わっていないかの確認が簡単にできる。

公開データも広く書いてあるが、証人の確認している資料のなかで、資料自体をPDF化してハッシュをとって管理していけば、スキャンしたデータが当時のデータだということが分かる。

不動産データだとか、外に見せて良いデータを管理していくという仕組みはできる。

その中には他にもでてくる話としては、外に出せばトレーサビリティのためにいいと言われているデータもあるし、ブロックチェーンは秘密にするデータは向いていないと言ったが、データをハッシュにしてハッシュだけブロックチェーンに書き込むこともできる。

ブロックチェーンをどうやって事業に合わせて使えるのかというのは、どうしても今やっていることにもよる。

基本的に事業の中で管理しているデータが更新されたりとか、行が増えるとか、というばあいにはブロックチェーンを利用して新しいデータが前のデータと一致しているのかとか前のデータが変わっていないとかを確認する仕組みが作れる。

トリスタンテクノロジーは会社のニーズに合わせて何ができるかという話をするが、たまに導入したがもっと活用できるのかという連絡もあるが、会社の仕組みの問題。

すでに導入しているところは、Ethereumのこととかあるだとかなんだけど、すごく反応が遅いとかで、こうすればよかったのにとか、仕組みの問題が見られるので、理解した上での進み方のほうがいいと思います。

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