岡田 和也 氏
株式会社Opening Line - テクニカルディレクター
株式会社Opening Line テクニカルディレクター。前職ではスマートフォンアプリの開発に従事しつつ、ブロックチェーンの社内ラボを牽引。2018年より現職。 既存の技術との親和性の高いNEMの次世代コアエンジンCatapult版のブロックチェーン公証規格アポスティーユの提案に参画。 NEM(Catapult)を活用しつつ、社会課題解決のためのプロダクトの開発などに従事している。
パブリックチェーンへのリリースが迫ったNEMの次世代コアエンジンCatapultの新機能・エコシステムを分かりやすく紹介します!
次世代NEMコアエンジン「Catapult」に迫る
Catapultは来年2月から3月にパブリックチェーンにリリースされる予定です。
Twitterでは @DaokaTrade です
Opening Lineという会社で日本でも少ないNEM mijinをつかったサービス開発をしている。
FiFiC、アポスティーユ、近畿大学実証実験のサポートなど
NEMの特徴
ブロックチェーンにあると便利な機能をネイティブで備えている。
モザイク
いわゆるトークンの発行流通機能。
ポイント、チケット、譲渡可能など、ニーズに応じたトークンを発行できる。
マルチシグ
ワークフローの実現や内部不正から守ることができる。
あとから連署人の入れ替えもできる。
APIやラップしたSDKをつかって実装できる
社会課題や価値発掘に活用されだしている
歩いてコインを獲得し、お店の特典と交換し健康促進する。
NEMのモザイク機能を使っている。地域やイベントに応じてトークンを発行する。
3ステップウォレット
知的障がい者の買い物支援
後見人証人は1ヶ月以上かかることもある。マルチシグウォレットを活用して速やかに利用できる。
福祉施設で働いていた方が1からプログラミングを学んで開発。
Catapultについて
性能向上機能強化コンセンサスアルゴリズムの改造
現行NEMはブロック生成感覚平均60秒、120トランザクションなので秒間2TPS、Catapultではまだ決まっていないがこれ以上の性能が出る。
4000TPSまでいけるとよく言われるが、プライベートチェーンでの実証実験の結果の値なので、パブリックチェーンではこれほどにはならない。
機能の強化
更に便利に安全に
アグリゲートトランザクション
複数トランザクションをまとめる。店舗がポイントをモザイクで配布するとき、配布トランザクションが必要。
1回で支払いとポイント付与が可能に。
間に人が入ったときも、一回で成功するか失敗するかのどちらかになる。
マルチレベルマルチシグアカウント
3階層まで設定可能
クロスチェーントランザクション
パブリックとプライベートでトークンの交換が可能
アカウント制限
指定したアドレスからのみ支払いやトークンを受け取る。
現行NEMはPoI、保有量とアカウントの活発量も考慮される。しかし実際には大きめの取引が必要であったり、モザイクはカウントされないなどの問題。
PoS+ではトランザクションのバイト数ベース
カスタムモザイクが考慮されたり計算量が削減されたり委任ハーベストからの手数料徴収が可能になりノード運営インセンティブに