藤本 真衣 氏
暗号通貨寄付プラットフォーム KIZUNA - founder
2011年にビットコインに出会って以来、日本を代表するビットコイン、ブロックチェーンのエバンジェリストとして業界の最前線で活躍を続ける。この分野の世界的専門家とも親交が深く、ミスビットコイン というニックネームで親しまれている。ブロックチェーンエンジニアの就職・転職支援会社withB 、仮想通貨寄付プラットフォームKIZUNAの立ち上げ、運営を行っている他、BITPoint Japan、LayerX 、GMOインターネット、My Crypto Herosなど、国内外でブロックチェーン関連企業のアドバイザーを務める。
暗号通貨寄付プラットフォームの立ち上げ、運営を行う中で感じた、クロスボーダー寄付の次のステップ、ブロックチェーンの特性を活かしたクロスボーダーな社会信用システムが変える経済圏についてお話します。
ブロックチェーンが変える、信用ポイントベースの社会について
普段は寄付の話から始めるが、みなさんは寄付でどういうメリットが有るかは詳しく話さなくても分かると思うので、その先の話、寄付の先の形の話をしたいと覆います。
アカデミックなイベントにどうして私が居るのか不思議に思われている方もいらっしゃるかもしれないが、きっと、Unbankedなデジタルトランスフォーメーションの最先端で活動しているからこそ分かる社会の未来のカタチをシェアすることが、これから社会をどう良くするかのヒントになると思うので、お話できればと思います。
いまはFiatにせよ仮想通貨にせよお金が中心で回っている。
そもそもお金がなくても行きていける世界が見えてくるのではないかなと思っている。
私自身がアフリカへの寄付などに関わって感じるようになってきたこと。
仮想通貨をFiatにして寄付するのではなく仮想通貨のまま寄付するファンド
Gas代とかに当てている
W3 Engineers:インターネット回線のリソースシェアのプロジェクト
余っている人のデータを分け合うサービスを作っている。
GIGA INITIATIVE
リソースシェアは新興国でも普及していくと思う
物々交換とか。
権利をトークン化するというとオンラインだけで完結するイメージを持つ人もいると思うがオフィスの利用券、食べ物のサブスクリプション、服のサブスクリプションなどもトークン化されて交換される世の中になっていくと思っています。
利用券をお金で買ってしまうと支払手段が増えただけと感じるが、行動などに応じて利用券が分配されると社会の形が変わっていくだろう
先進国では切り替えに時間がかかるかもしれないが、アフリカとかでは急速に新しい社会を作れるかもしれない。
インフラの弱いところだけでなく、これから困難が待ち受ける過疎地などにも大きなヒントが詰まっているのではないか。
信用システムと言うとジーマ信用を思い浮かべる人が多いと思うが、中国だけではなくて、一帯一路の各国にこのシステムは輸出されようとしている。
雪かきをすると信用ポイントが上がって金利が下がったりマッチングサイトのマッチング率が上がるとか
将来的にはブロックチェーンによる改ざん防止と整体二章によるなりすまし防止が統合されてくることで、信用ポイントサービスを企業も使いやすくなる
そうしたサービスを受けたければ、お金ではなく行動でしかサービスを受けられなくなる、地球にとって良いことをする人が増えていくのではないか。
ビットコインはインセンティブ設計が美しく素晴らしかった。
誰もが打算的に行動するほどビットコインがうまく広まり価値が高まった
報われて欲しい人が損をして、騙す人が得をする。
お金持ちに生まれたから安泰、お金持ちだから金利だけで生活できるとか、逆に頑張っていても報われないとか
そうではなくて、親とか関係なく自分の行いで評価される世界が近づいているのではないか
お金では買えないサービスのために良い行動をする
お金を寄付するだけでなく商品サービス環境など企業が持つ環境を利用権として提供できるし、改ざんされることなく届けたい人に届いたか分かるようになる。
ポイントの集計は慎重にしなければいけない。
3つ気をつけないといけない。
特定の集団に利益になるように設計されてしまうこと
アニメのサイコパス。サイコパス限定で政府の犯罪件数が改ざんされたら大変。
多数決の間違いを想定すること。ナチスドイツは選挙で政権をとった。
AIの多数決も考慮に入れられるかもしれない。シンガポールのブロックチェーンウィークに言ったらAIの話もされていた。第4次産業革命をブロックチェーンのイベントで一緒に考えていくことも大事だと思う
信用を失った人が、放棄してしまうことも考えないといけない
Jokerの映画はおすすめ。Jokerのような人が生まれないためにははしごの設計が重要。
以上が普段考えていること。
なにかのきっかけになればとても嬉しいです。
最後にお知らせ、こういう寄付や社会貢献とかの話もできる仲間が増えたら嬉しいと思っていますし、With Bという人材紹介のブースも出していますが、ブロックチェーンプロシードというイベント主催会社を運営していて、そういったところで皆さんと業界を盛り上げていくことができればと思っています。
よろしくおねがいします。