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ビットコインとブロックチェーンの今後 | BlockChainJam2019 20 #BCJ2019

モデレーター

落合 渉悟 氏

全てのスマートコントラクトブロックチェーンに使用可能なL2開発フレームワークであるOVM、およびPlasma開発で世界的に注目を集めるCryptoeconomics LabのCo-founder,COO(同社リサーチャー部谷がCTO就任)。技術理解はさることながら、経済・国際秩序などにも広い見識を持ち、CELの高い技術力をどこに投下することで成果が最大化されるかについて全面的な責任を持つ。

藤本 真衣 氏

暗号通貨寄付プラットフォーム KIZUNA - founder

2011年にビットコインに出会って以来、日本を代表するビットコイン、ブロックチェーンのエバンジェリストとして業界の最前線で活躍を続ける。この分野の世界的専門家とも親交が深く、ミスビットコイン というニックネームで親しまれている。ブロックチェーンエンジニアの就職・転職支援会社withB 、仮想通貨寄付プラットフォームKIZUNAの立ち上げ、運営を行っている他、BITPoint Japan、LayerX 、GMOインターネット、My Crypto Herosなど、国内外でブロックチェーン関連企業のアドバイザーを務める。

カルプレス マルク 氏 トリスタン・テクノロジーズ株式会社 - 取締役CTO

1985年、フランス・ディジョン生まれ。 幼少期からコンピューターに興味を持ち、3歳からプログラミングを始める。15歳頃、友人やネットで知り合った人たちとサーバーホスティング事業を立ち上げる。18歳でゲーム会社に入社し、1年半ほど就業したのち、個人でエンジニアの仕事を多数請け負う。20歳でTéléchargement.FR(現Nexway SA)に開発者として入社。研究開発副部長となり、決済関連業務も担当する。 2009年に日本に移住、株式会社TIBANNEを設立し、サーバーホスティング事業を始める。 2011年にマウントゴックスのビットコイン事業を譲り受け、その運営に携わることになる。ビットコインの急激な価格上期を経験し、世界最大の交換所となるが、2014年にハッキングに遭い、破綻。 2015年に私電磁的記録不正作出・同共用及び業務上横領などの容疑で逮捕されたが、2019年3月に事実上の無罪判決を勝ち取る。 現在はトリスタン·テクノロジーズ株式会社の取締役CTO。 趣味はアップルパイ作り。 日本のアニメや漫画に造詣が深く、「アニメソムリエ」の異名を持つ。

ビットコインとブロックチェーンの今後

藤本:仮想通貨寄付プラットフォームを運営したりブースを出しているWith Bという業界特化人材紹介など、ビットコインに惚れて関係することをずっとしています

カルプレス:取引所を運営して、色々あったけど、仮想通貨業界に縁があって、どう活用するかという問題もあって、OS作ったりする事業をしつつ、いまもやっています。

落合:デジタル人民元とビットコインの今後を取り上げます。デジタル人民元について、こちら作れると思いますか?

カルプレス:使われないことはないと思うけどどこまで使われるかという問題があって、今のところそんなに、使われないんじゃないかなと思っている

藤本:Libraがでてきて期待して、というか、大きな進歩があるのではないかと期待していたところ、アメリカの公聴会とかを聞いていると、Facebookのプライバシーの問題とかがあり、止められてしまった。今回もどう進むか気をつけながら見ている。私は、確実に出てくるんじゃないかなと思っています。三年前から中国政府はブロックチェーンに力を入れていて、そういう記事を見たと思いますが、今回は習近平さん自身が言ったことが違う。発言の後に中国に行って登壇したがすごい熱量。関心がとても上がっている。これは確実に出てくるなとは思います。

落合:どのような使い方をされると思いますか

カルプレス:ニュースとかに見ると貿易とかに使っていただきたいという話なんだけど、そこを、中国はすごく商品を作ったり外に出したりしているので、そういうところで圧力をかけて、そういう方法しかないと言えば、もしくはそうでない支払い方法に税金かけたりとか、力加減によるが、プッシュはできるが、中国以外でどういうところで使えるかが大きな問題になるんじゃないかなと思いますね。

藤本:そうだなとも思うし、あとは、きっと最後はBtoBの銀行間送金から始まって、あとはCtoCになる。WeChatPayやAlipayがあるから、それと対立すつと言うよりはその裏に組み込まれるようになるんじゃないか、一般ユーザーの人が今までとの代わりを感じないと思う。ペイメント自体もQRがあれだけ進んでいるのでその裏がかわってもあまり違和感を感じないのではないか。中国は人口が多いので多くが銀行口座を持っていない。WeChatPayやAlipayも、誰かからもらったやつを使うとか。それが直接DCPでお給料が払われてそれを使えたら便利になる。Alipayは2週間前ぐらいにトラベラーも使えるようになった。Unbankedの人が使いやすくなるのは変わってくるかなと思う。Libra公聴会の次の日に習近平さんが発表したので、Libraの対抗馬のように海外は見ているが、国内的にはシャドーバンキングが問題になっていて、国内向けに活用したいと思っているというのは現地の人から聞きました

落合:TPSはでる?

藤本:プライベートチェーンなので出ると思う

カルプレス:今の情報だとどういう方向で行くかわからないけど、何らかの形、Lightningみたいなもの作るかもしれないし。今の技術の情報少ないけど、ブロックチェーン上の、昔のようなTPSだという話もまったくないので、まぁ出るでしょという

落合:TPSが出るかどうかで、銀行の裏で使われるのか一般消費者に届く関わると思うが、一般消費者に届くとしたら、3年5年後どう変わると思うか

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藤本:5年経ったらWeChatPayやAlipayぐらいに持っていけるんじゃないか、消費者からしたら変わらないような体験にできるんじゃないかと思います

カルプレス:あとはやっぱり、プレッシャーもあるんじゃないかなと思う。アメリカのLibraとか出てくるから中国もなんか出さないと、となっているから、スピードは早いと思う

藤本:本気度は強いので、スピードは早いと思いますね

落合:一帯一路でドルに対抗しようという思いもあると主網のですが、どう使われると思いますか

カルプレス:どれくらいプレッシャーを掛けていくかもある。税金やすくするとか、貿易はBtoBになる可能性が高い。1セントでも安くなればその方法で支払ったほうがいいので、会社としてはそちらの方法にいくでしょうね

藤本:一帯一路では使われていくと思うが、利便性だけで使われる問題ではなくて、政治的な問題もあるので、そういう意味ではなかなか難しいと思う

落合:ビットコインに入っていく。どのような場面でビットコインは使われていくと思いますか

藤本:何個か使われる場面はあると思うのですが、ボリュームが大きくなるのは鋳貨経済圏と欧米経済圏の橋渡しで使われるのではないか、中国とアメリカ、色々難しいので、そういうところで使われていくんじゃないか

カルプレス:ビットコインは歴史が長い通貨なので、使う場面としてはBtoCは無いので、本当はBitcoinもまだまだ成長できると思うがみんながもうちょっと進む方向に同意感が出れば成長しやすくなって色んな所で使えるようになると思う。特に今のところは、すでにつかわれているところは多いけど、増えていくんでしょうね

落合:現時点でビットコインのLightningネットワークのユースケースはありますか

藤本:スタバ、エアビーアンドビー、選挙の募金をビットコインのLightningネットワーク。私達は結構ふるい、2012年とかビットコインと言うだけで友達減る時代から見ると、ユニークと言うか面白い

カルプレス:値段上がると同時に手数料上がってきたから、LightningでBtoCの支払いを安くできるようになるから、店舗での支払いとかもかなり向いていると思う。

落合:3〜5年後の未来の話。Bitcoin以外に生き残っている支払手段は何があると思いますか

藤本:結構ローカライズされた決済手段は国によって違う。色々残ったままの気もする。3,5年は結構近いし。でも同じようなサービスを作っているのは、QRとかは、どんどん一緒になっていったりするんじゃないかと思います

カルプレス:日本では現金多いですけど、フランスいくと現金使っちゃいけないことになってたり、強盗にあうリスクも高いので

藤本:フランス言ったとき2回すられた

カルプレス:あとは小切手があるけど、逆に日本は電子マネーがSuicaなどかなり進んでいる。国によって違いがある。

藤本:やっぱりローカライズされたものが色々あるから残っていくんじゃないかと思いますね

カルプレス:QRとかは世界ではちょっとずつ進んでいこうとしている。今後どうなるか、今の支払い方法がなくなるとは思わないけど、QRよりもっと便利なものが出たらそれも進むんでしょうね

落合:ふんわりした未来の思想の話、10年後の国はどうなっていると思いますか

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カルプレス:そこまで変わってないんじゃないかな、10年後で言えば支払い方法とか観光客決済がだいぶ楽にはなるんでしょうけど、国自体がそこまで、変わらないじゃないかな

藤本:先程の寄付の話で話したことにもつながるが、国というもののあり方は変わってきていて、経済圏でつながるようになっていっていると思う。ビットコインとかパブリックチェーンが好きなのは他人をなくすようなフィロソフィーが好きで、つながりが強くなっていくという変化、そうなるのではなくてそういう変化が見えてくる10年になるんじゃないかなと思っています

落合:興味深い話をありがとうございました。締めの言葉を考えていなかったんですが

藤本:モデレーター3つもお疲れさまでした