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基調講演: シェアリングエコノミーの新しい世界 #bbtokyo2018

今日シェアリングエコノミーは大きな話題となっており、数十億ドル規模の企業がシェアライド、シェアハウス、シェアオフィスなどを提供しています。しかしシェアリングエコノミーの概念自体は決して新しいものではなく、ほとんどの人が村落に住み、共同体の財やサービスの恩恵を受けていた時代にさかのぼります。本講演ではブロックチェーンテクノロジーと仮想通貨をベースとした経済環境の中で、現代の新しいタイプのシェアリングエコノミーをどう構築し、どう評価していくべきかを探ります。

Jonathan Ha (Red Pulse 設立者・CEO)

基調講演: シェアリングエコノミーの新しい世界

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車、事務所などをシェアするようになりました。

傘も面白いアイディアだと思います。

シェアリングエコノミーとは何でしょうか。

当初の本質的な目的を達成したものはあるのでしょうか

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オンデマンドで、金銭的な取引、価値交換ができる、そして拡張性がある、 それから使用可能、稼働率の低い資産をより活用する。そしてP2Pで個人同士が一元化した形でできる。これからコミュニティ。共通のアイディアや価値でつながっているという。

シェアリングエコノミーの概念はそんなに古いものではありません

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井戸を村全体で共有したりしていました。世代から世代へ知識を受け継いでいました。塀など、村全体を守るものを共有していました。

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文明が発展するに連れて大都市に拡張して、住民が何百万人いる都市ができてきました。近隣住民がお互い知らない状況になり、共有が難しくなった。

知らない人と共有することが見返りがないとできない、タダ乗りの問題が出るからです。

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対価を払ってサービスを受け取るシステムができました

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従来無料でできたことも対価を要するようになりました

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様々なプラットフォームがありますが、先程の6つの属性で評価してみました。

オンデマンドはどのプラットフォームも評価が高いです。Redのばつは評価が低い。「ー」はどちらでもない。

Wikipediaはオンデマンドと言う属性はなかったですが、シェアリングエコノミーとして認識されています。

すべてのアプリケーションがUberにはじまりLendingClubまで拡張可能という特性を持っています。

使っていない資産を活用するのが理念でしたが、多くのプラットフォームでそこを活用するところは少ない。

UberLyftはそこから始まったのではないか、という指摘もあるが、ドライバーとして参加する、宿泊を経営する、既存オフィススペースを共有するよりオフィスを設けて貸し出す、というモデルであって、稼働していない資産の有効利用を実際にやっているものはあまりない。

そしてP2P。やはり分散化として機能しているところが多いです。シェアリングエコノミーのシステムが良いのは自律的に働くということ

コミュニティは、色んな所で強調したかったが、Wikipediaだけがコミュニテイを持っている。1ドルも払わずに、ベンチャーからももらっていないプラットフォームです。

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今のスライドで課題が出てきましたが、6つの属性が重要とか必要とか言っているわけではありません。ただ最後の方にでてきたものはシェアリングエコノミーの本質でもあるわけです。インターネット経済、勝者がすべてを取るパターンができている。

2位のプレーヤーがいない、規模を拡張できたら独占的なシェアをとるという世界になります。VCのお金を使うにはROIを高くする要求が高い、利益をどうやって出すのか、その安定気に入ったとしてもプラットフォームとしては常にそれが求められるという制約がある。

資産の有効利用という考え方がされていない

コミュニティに価値を提供するのではなくて、価値がプラットフォームに属しつつある。

上場企業の評価額を見ると、コミュニティの参加者に何十億ドルの価値が帰属するのではなく、そのプラットフォームに帰属する部分が大きいと。

弁護士を雇ってロビイストを雇って利益のために活動する、規制を排除して自分たちの消費者保護を測る規制を変えるような主張をするということを始めています。

トークンエコノミーではどういったことが実現できるようになったでしょうか。

万能薬ではありませんが色んなトークンで解決できる。

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生き残るにはVCが必要ですが、ICOだとどうでしょう、管理されることはありません

アセットをライトにしていく、拡張性のニーズを減らすことで、資産の必要性を少しでも軽くすることができます。シェアリングエコノミーが拡張できたのは資産を持たないということがあったからだと思います。VCの問題点と同様、拡張性にこだわるというよりはやはりアセットライトにこだわるところは大切だと思います。

3つ目にはプラットフォームに価値が帰属する問題がありますが、トークンの所有者が価値を持つ形を実現することが可能になります。

今まではプラットフォーム自体に価値があったが、トークン経済では、トークンの経済が機能していればトークン所有者が価値を保有するということになる

4つ目、新しいプレーヤーが競争できない問題、Tokenセールではそれを覆すことができる、実際のオーナーの意向などを考えずに自由に動くことができる。規制面からも一つの国だけでなく世界的に規制の仕組みができたら、もっと自由な動き方ができるのではないかと思います。

知識の経済ということですが、RedPulsの世界にだんだん入ってくるが中国のトークンでアイディアに報酬を与えています。

興味のある消費者が左にあって、右に支払いをしたいユーザーが

左が一般的な知識、右が専門的な知識になります。

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ニッチな世界に入ると情報に活を感じる人が少なくなっていく。

多くの場合金融機関や企業は一般的な知識にお金を払いたい人はいない。色んな所で当たり前の情報にはアクセスできる。

専門的であればあるほどなかなかアクセスができなくなる情報になります。

企業や団体は専門知識にはお金を払ってまで入手したいという需要がある

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トークンによってシェアリングエコノミーを始めるとどうなるか

村から始まって、共有の一般的な品物を使ってやっていた

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ユーティリティートークンのレイヤーをかますとどうなるか

インフレのメカニズムを防ぐことができます。トークン運営者がトークン量をコントロールできる。インフレ率を管理できる。その共通の利益のために貢献した人に報酬を与えることができる。ユーザーから税金を取ることが難しい社会だとしても、税収もそのすべての人に渡って、ユーザーに対して、取ることが可能になります。このエコシステムの中で。

それがRED PULSEDでやっちるシェアリングエコノミーです。

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コンテンツと専門家のネットワークからなるプラットフォームです。独自調査をネットワークを通じて専門家を探して依頼できます。研究者が仕事に当たる。

私たちは新しい通貨を発行し続けています。新規発行した通貨は専門家に支払われます

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企業が依頼を投げるのではなく必要な情報をPushで送ることもやっています

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どんな課題があるでしょう

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公平性を実現することができるでしょうか

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分散と一元のバランスをとるのも難しい

一つだけ強力な権威ある期間があるということですがそれが非常にもず香椎。

自動化に過多に依存している。アルゴリズムでスコアリングを評価する。 エコシステムがアルゴリズムに依存するなら強力なものにしなくてはいけない。

暗号化に関する規制や要件が変わりつつある。

コンプライアンスなど

トークン経済に行くことは悪いことではありません。

ビジネスモデル転換のきっかけとしていいと思います

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